2020年 コロナ禍と共に東京に戻ったところから更新が長く空いてしまいました。

実は母の遠距離介護もここ1.2年ほど本格化してきていました。

現代日本の課題の一つ、親の介護と子育てが重なる『ダブルケア』うちはその状態になりつつあります。

介護に関しても、他の方のブログがとても参考になっているので、介護のことも並行して書いていこうと思います。


今思えば、1人目を里帰り出産するため久しぶりに実家で3ヶ月ほど過ごしたときに母の異変に気付いたのです。

ミルクの作り方を何度も聞く、しかも毎回初めて聞くような聞き方をするのです。

キューブ型のミルクを見ては、「これ何?」

その他にも、久しぶりに実家に帰っていることを知った地元の友人がお祝いに来てくれると伝えると、誰が、いつ来て、いつの時の友達で、今どうしているのか、これも何度も聞かれるのです。

次の検診の日にちや、週末に夫が来る際の時間なども、1日に何度もです。


初めての出産、初めての育児で心身共にかなり疲弊していた私にとって、何度も繰り返される質問はかなりストレスでした。

何度聞くんだとイライラすると、そんなはずはないと怒られるわけです。

もうお分かりだと思いますが、この頃から認知症の初期症状が出ていたんですね。今の状態から考えるとまだまだ序の口だったなと思いますが、まさか自分の母が…と信じたくない気持ちと、里帰りで衣食住世話になっている引け目もあり、あまり踏み込まずにひたすら1ヶ月検診が終わって自分の家に帰る日まで我慢して過ごすことにしました。

母の状態が心配ではありましたが、寝不足で神経をすり減らした生活の中で、母を怒らせないように過ごすのが精一杯でした。

それでも何度か爆発して喧嘩になりましたが…お互いの性格や親子間の遠慮のなさのせいだけではなく、母の認知症状が出始めていたことも里帰りがしんどかった原因の1つになったんだろうなと、今では思っています。