翌日の受精確認のメールは、さすがに前回のように朝寝坊して気付いたら来ていたという展開にはなりません。
9時が早く来てほしいような、来てほしくないような。
「昨日は大変お疲れ様でした。」という見覚えのある一文に続き、
「本日、無事受精が確認できております。」
という文章が続いていました。
これだけ!?と感じつつも、良かった、第一段階クリアだと思いました。夫も全く同じ感想でした。
この後は本当に野となれ山となれの心境です。どれだけ育つのか、グレードはどうなのか、何個凍結できるのか。
不妊治療というものは、絶対期待してはいけない。妊活を初めてからいやというほど実感してきたことです。
もう全ての卵の顛末はわかっているであろう。生理周期的に今行けば、うまくいけば今周期移植の話ができるかもしれないという時期に診察の予約をして受診しました。実に採卵から1か月半後のことです。現実逃避しながら、どれだけ野となれ山となれの時期を過ごしていたか、ですね笑
さて、卵たちはその後どうなったか、医師より説明を受けました。
泡のいっぱいついたシャボン玉みたいな卵の写真を見せてもらいます。
結果、凍結できたのは6個。
採卵後の相談通り、2つを3日目初期胚で凍結。5つを胚盤胞まで培養を続け、4AA、4AA、4AB、4ABで凍結。後一つは胚盤胞まで行ったけどとてもグレードが悪くクリニック基準により破棄、1つは受精しなかった ということでした。
率直に、思ったよりかなりいい結果だと感じました。医師も、「いっぱいできましたね。これだけあれば大丈夫じゃない?」と。
初めて高度治療で報われた気がしました。
ただし、現実はやはりそう甘くはなかったのです。
ここから先が長い長い道のりになることを、この時は全く想像していませんでした。