娘です。
母は、3月15日の17時45分に永眠いたしました。

癌が発覚してから2年と5ヶ月。
膵臓癌、肝臓転移、手術不可、ステージⅣb、腫瘍マーカー10万超えという状況から考えれば、この2年と5ヶ月は奇跡だったように思います。
今年に入ってから少しずつ体調が悪くなり、2月のはじめに救急搬送されました。
そこからは階段を転がり落ちるかのように悪化してしまったので、正直びっくりしていますし、本人も戸惑ったことと思います。

緩和ケア病棟に入院したもののやはり自宅に戻りたいと、在宅ケアに切り替えてから10日目。本人の意向で鎮静をかけてから4日目。
亡くなる前日より死戦期呼吸に代わり、血圧が徐々に下がって脈も弱くなっていたので、そろそろかなと覚悟はしていたのですが…
少しずつ呼吸の回数が減り、弱くなって、最期はスーッと苦しむことなく息を引き取りました。
我慢強い母がもう耐えられないと音を上げた痛みや苦しみから、ようやく解放されて表情はおどろくほど安らかでした。

自宅に戻ってからは、家族はもちろん叔父や学生時代のご友人もお見舞いにきてくださり、体は辛くとも充実した在宅生活だったと思います。
そしてとにかく、夜中に呼んでも嫌な顔ひとつせずに来てくださる訪問看護師さんたちが女神に思えて仕方がありませんでした。
入院中も担当の看護師さんがやさしくて、医療従事者の方々には本当に頭が上がりません。

話し始めるときりのない、とても濃い約1ヶ月でした。

これまでのご愛読、本当にありがとうございました。
現在闘病中の皆様が快方に向かわれますよう、心よりお祈りしています。