チカたちと話していたら、大変だったよな~と思い出した。


あの時は、『冬』は雪が死ぬほど降るもんだと思ってた。

日本(そして世界)に そうじゃないとこがあるなんて夢にも思ってなかった。


冬のレジャーはスキー場だけで、気付いたらいつもリフトに並んでた。

ちなみにアノ頃、スキーは直滑降が一番カッコイイんだと思ってた。

ボーゲンとか優雅にしてる人々は、直滑降のスキルと勇気がないんだと思ってた。

弟もそう思って直滑降しかしない危険児だった。

オレがよけてやった、とかよく自慢された。

(だからあいつは大型犬用の体に巻くタイプのリードつけられて父に管理されながら滑るはめになってた。)


大学に入って東京で暮らして初めて、

・都会の人にとってスキーは割と大掛かりな旅行だということ、

・パンプスで余裕で越せる冬があること

を知った。

なんだか新潟にいる家族にとっても後ろめたかった。

私だけラクをしてる・・・。

 

子供の時は冬場は長靴しか履かせられないから、

遅い春が来て何ヶ月振りかに足首までの普通の靴を履いた瞬間に、心から、

春が来た・・・!と感じた。

まさにつくしの子が顔を出して、

おばあちゃんたちはフキノトウ採りに励むころ。


ちなみにルーズソックスに命掛けてたような高校生時代は、

すげー降ってる日も短いスカートにローファー、またはシープスキン(UGG的なのね。そっこー水浸しだけどね!!)を履いて通学しようとし、

『頭がおかしいと思われる・・・』とよく母親に呆れられていた。

(頭のいいおしゃれな子はちゃんと長靴はいてる)


くっちが言ってる『しみわたり』ってのは、雪が積もった上に、夜中に雨が少し降ったりして、

かつ気温が激低いと、

翌朝には雪がカッチカチに凍って上を歩ける状態になること。

もししみわたりにでもなろうもんなら、絶対じいさんが、

『今日はしみわたりになってるぞアップ


そうなると私たちは、通常の道路を通った通学路ではなく、

先輩の時代から独自に受け継がれているルートで田んぼとか雪が積もってるコースで学校に向かう。

それはもうホントに暗黙の了解。

通学の班があったのですが、もちろん今日は、そうだよね。ってかんじで


でもそうはいっても子供の集団なので危機管理が甘くて、

ゼッテー越せる!と思ったトコが川の上で雪が薄くてズボッとなったり。

(うちの犬も昔よくやっちゃってたけど)

今の子達は、やってるのかな?親とか学校が厳しくなったかな。


そして冬場の通学は(私は小学校は徒歩で20~30分もかかった)

ウィンドブレーカーの上下で身をかため(防水スプレーかけまくり)、

“今年はウィンドブレーカーを新調してもらえるのか?音譜”はかなり重要、

“今年のウィンドブレーカー、何色?ラブラブ”なんて会話も毎年繰り返してた。


足元は長靴なのはもちろんですが、ナイロンの長靴カバーも必須アイテム。

わざわざ雪に足突っ込む(そんで雪の中に長靴だけ取り残される)ヤツもたくさんいたけど、

普通に長靴の高さ以上に雪は積もる。


あとやっぱり子供時代は雪合戦がちょー楽しかったし、

高学年になったら雪壁とか作って本格的にチーム戦をしたり。


学校では中学までノルディック、高校からはアルペンでスキー授業。

(私の場合は。これは学校によりまちまち)

スキー大会なんてのもマラソン大会的に開催され。

寒いしめんどくさいし、私はスキー授業全般、ダイッキライ!!だったけど


小学校の時はスキーの持ち帰りの日はなるべく田んぼの上をスキーに乗って帰ってた 笑

でもずっと田んぼなわけじゃないから結果よけいめんどくさい。


なんだかやっぱり、雪との戦い(・・・ただの忍耐か)の中生きたチビッコ時代は

チビッコなりに壮絶だったな。


もう、戻りたくない・・・大人ってラクだよ本当に。


子供が同じように不自由に雪と戦って通学するのとか、

サセタクナイ・・・