夜な夜なのお楽しみは
お風呂の中でのんびりみる映画やドラマ。







今夜は前々から観たいと思っていた中国映画

『  小さな私  』 を、ネトフリで観た。







中国のアイドル、ジャクソンイーが
この映画の主人公、脳性まひの青年役を演じる。







ジャクソンイーの演じているとは思えない程の
迫真に迫る身体全ての動きに、

これはドキュメンタリー映画? って思った程。













主人公、脳性まひを患う青年リウ・チェンウー


その青年役を演じた彼が

アイドルという一面もあるという事に

驚かずにはいられない程の演技で 魅入る。








患う身体と共に生きる青年の

周りの視線や、環境に対する心の葛藤、


青年の全てを包み込む、祖母の愛情や

その祖母の願いにどうにか報いようとする気持ち、


息子を受け入れきれない母の苦しみ。








そして青年が抱く恋心と、

その手を解いてしまう女性、ヤヤ

 







祖母の愛情は青年の生きる糧であったと思うし、

青年の母や、ヤヤの心情 言動 も、

本当にその立場なら、分からなくない。








それぞれの揺れ動く感情を思いながら

最後まで観た。








映画のワンシーンに

青年とヤヤが触れ合うシーンがあり、


その場面で青年がヤヤに言った言葉、





『見ての通り、

 僕は20歳(ハタチ)の普通の大人だよ』









この言葉を聞いた時、

私の頭の中に過去の記憶がフッと浮かんできた。









私が遥か昔、まだ中学生だった頃

夏休みに10日間ほど

生まれつき身体に不自由がある方が入居する施設へ

ボランティア活動で行ったことがあった。









友達が何かのクラブに入っていて

その活動の一環でのボランティア。

“ 一緒に行かない? ” と誘われて

軽い気持ちで行ってみた。








ボランティアはお昼時の食事の介助。

私が担当したのは、

患う麻痺の影響で全身の硬直があり

言葉を発することも難しい、

昼間は車椅子のみの生活を余儀なくされる


ヨシ子さん という30歳位の女の人だった。








ヨシ子さんは病の特性上、

意に反して手が勝手に動いたり

首が急に下を向いたりしてしまい、


私が食事をスプーンで口元まで運んでも

それを上手く口の中に入れてあげる事が出来ず、

おかずを床に落としてしまう事もあった。








そんな時もヨシ子さんは

はにかんで笑う仕草を見せてくれていた。








施設の方にもご指導いただいて

徐々に上手に

ヨシ子さんの口に食事を運べるようになり

私の緊張も少しずつ解け、

ヨシ子さんとのアイコンタクトも

少しずつ理解できるようになってきた。








そんなある日、

その日も施設の方に指導を頂きながら

ヨシ子さんのお世話をしていたのだけど、


その時 指導してくださったのは

優しい口調の男性の方だった。


本当に優しいお顔と声の方だったので

中学生の私でも穏やかそうな素敵な方だな〜って

思ったのだけど。








何げにヨシ子さんを見たら、

ヨシ子さんが物凄く嬉しそうな表情で

その指導員の男性を見ていた。








何て言ったらいいんだろう、

でもはっきり 他の周りの人には見せない表情、

病を超えた 輝いた表情。



あぁ、ヨシ子さん

この人の事、好きなのかも、、



って、中学生ながらにそう思った。








この映画を見ながら、

あの時のヨシ子さんのあの表情が

フッと浮かんできました。









今、思う。

あの時、その特別な表情を見せた時のヨシ子さんは

人に想いを寄せる 一人の女性だったと。









恋する気持ちは  万人に、

温かくも時に残酷で、

でも美しいものであって欲しいと思います。









話は逸れたけど

『 小さな私 』を観られて良かった、夜。



今を懸命に生きよう。