私の小さな自然詩

私の小さな自然詩

ゆっくり自然に癒されたら自然詩を書きます。

自然詩と東洋医学について。










※ 歩荷(ぼっか)とは、山小屋に食料や生活用品などの大きな荷物を背負って徒歩で運ぶ人のこと。


湿原に伸びる木道
重そうな荷物を背負い
向こうから来る歩荷さん

ここはとても良い場所で

湿原には
たくさんの池があって
たくさんの空を
映していて

たくさんの行く雲が
たくさんの池を
流れていく

地面の空と
上に広がる空の間で
すれ違った笑顔の歩荷さん
こちらも笑顔であいさつをする

たくさんの池に映る空と
行く雲
木道を行く歩荷さんの足音
重い荷物にぶら下がる熊鈴
風が吹き
湿原の白い花が揺れる

歩荷さん
振り返ると
歩荷さんの姿はもう小さい



尾瀬沼