こんなことなら、と君は笑った。
こんなことならもっと早く電話すれば良かった、と。

久しぶりに君の安心した顔を見れて、よかった。




無機質、ロボットが働く、煤けた街。
スーツに疲れた顔、気弱そうに優しく笑う。

落ち着く。
頑張ることが認められる場所。

僕はこれからどうなるんだろう?
僕はこれからどうしたいんだろう?

仕事、住処、人間…
またひとつずつ、選んでいく。

少し気が遠くなった。



ただいま。

借り暮らしの方がよっぽど
帰る場所だった。

もう少し頑張れれば
もう少し夢の中に
居られたのはわかっていた。

余裕ができれば
優しくなれるんだと思ってた。

好きで使っていても
壊してしまうのが怖い。
少し離れて眺めているくらいの方が
ちょうどいいものもある。

わかってた、のに。