会社みたいな組織は私には合わないんだ、と彼女は言った。

私はこの人から学びたいと思う人、この人の役に立ちたいと思う人には従う。雑用だってしたいと思う。
それが例えば年下であったり、後輩であっても。

でもその逆は無理。いくら先輩でも上司でも学ぶことがないと思ったら駄目、ちゃんとしようと思ってもうまくできない。どうしても節々で態度に出てきちゃう。

それは今の日本社会で生きてくのは厳しいでしょう?と友人は尋ねる。

まぁね、だから大体仕事はうまくいってない。転々としてる。もう、それでもいいかなって最近は思う。

それで、将来どうするの?と言われて彼女は一瞬固まり、少し反抗的な目を友人に向ける。さぁ?知らない、なるようにしかならないし。私は専門分野があるからそれでいいかな。

痛い所を突きすぎたかな、と友人は彼女の機嫌をとる。
そうだよね、そうしてる方が貴方らしい。

そうでしょ、と彼女の口元は笑う。



ドアを開けると金木犀の匂いが華やかに広がる

暖かい日

まだ子供達は学校で
明るいのに穏やかに静か

友だちに会うわけじゃないし
そんな都会に行くわけでもないから
少しラフな服

夢の中以上に非現実的な気がする

これが本当に現実でなくなる日も
きっとそんなに遠くないけど


ほんとは見えないんだけど
キラキラしているような。

うまく言えないんだけど
そこにあるような。

言葉にすると消えてしまう