父の体には、水が溜まりやすくなっていた。
私は月に一度、数日実家に戻るのだけれど
ある日、帰る前に電話で話したところ
『便が何日も出なくて苦しい』と父が言っていた。いわゆる便秘薬のようなものを飲んでもダメなんだそうだ。
お腹に水が溜まり、肺に水が溜まり…
尿は出てるけど便が出ない。
食べて押されれば出ると思って、頑張って食べてるけど出ないんだ、と。
これは大変だ。
あまり市販薬は飲ませられないし。
どうしよう。
実家に向かう途中駅の中に
健康食品を扱うお店がある。そこで目についたのが『辛い便秘をすっきり!』の文字。
手に取ったそれは
『爽快乳糖』という商品だった。
牛乳などに溶かして飲むものらしく
とりあえず効かなくてもいいや、という気持ちでお試しの一番数が少ないものを購入した。
電車内、効くかわかんないけど
便秘に良さそうなものを買ったのよ~と父にメール。
了解です。
とだけ(笑)苦しいからかあまり期待してないからか、そっけない返信がきた
![しょんぼり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/076.png)
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まぁ仕方ない。私だって期待してないってば!
自宅に着くと
おう!と言って手をあげ、これ見てくれよ、と父がお腹をさすっている。
思ったよりは元気そうだけど
やはりお腹は便秘のせいでとても苦しそうだ。
買ってきたものを見せる。
へぇ~と やはり反応薄い(笑)
なんにもしないよりはさぁ…と私も言うしかなかった。
とりあえず、お昼の前に飲んでみることになった。牛乳に溶いて準備した。
あんまり興味なさげに見ていた父。
せっかく買ってきたんじゃ、飲むか…。
とそれを飲んだ。
しばらくご飯はいらないよ、と言う。
それだけお腹が苦しいんだな( ω-、)
そのあと、しばらく眠ったのだろうか。
そのへんはあまり覚えていないのだけれど。
夕方。
父と母と3人で大爆笑することになる。
朗報を告げるその音色は…
私たち3人を明るくさせた。
え?!
ちょっと!!!!(笑)
なんなの!!!
父が一番笑っていたかも。