インターフェロン投与の入院を経て
近くの病院の通院へ切り替わった。


インターフェロンとは
肝炎治療のスタンダードではあるけれど、効果のほどは人によって様々なようだ。



通院先の病院で、インターフェロンの効果はあまりなかったことを聞かされた。
全くではないけれど…といったところ。


少し間を空けて続けますか?
と聞かれる。

そのときはもちろん、はい!と答えた。


でも、インターフェロンは父には合わないのか

食欲も落ち、見て明らかな疲労感があった。


そういったわけで、インターフェロン投与は中止となった。
今後は服薬や点滴での治療のために通院することになった。


初回に1ヶ月分出された薬をみて
驚くびっくりびっくりびっくり
え…こんなに?!?!?!って量。


毎日、毎食後、
6錠~8錠の薬を飲むのだ。
小分け袋を買ってきて、朝昼夜と書いた袋に一回分ずつを振り分けた。
そうでもしないと飲み忘れが起こってしまいそうだからだ滝汗


父は、ややうんざりしていたけれど
色々諦めがついたようで(笑)
ちゃんと飲むよ、と言ってくれた。


インターフェロンやめたら
食欲も戻りつつあった。
減塩、を心掛けての食事。
うちにあるお醤油やらなんやら、調味料はほぼ全て減塩表示のものに変わった。


お醤油やお味噌などを控えるために
ちょっと出汁を濃くしたりして。
試行錯誤の毎日だった。
あまり減塩!減塩!を毎食続けると
父のテンションが下がっていくのが…そりゃあもうわかりやすいのだ(笑)
必要な食事が過度なストレスにならないように。この気遣いも大変重要なものだ。



通院日は
今日もまた待たされるんだろうなぁと
憂鬱だったらしい(笑)
病院というのは いつの日もどこでも。
待たされるものなんだなーと…。


点滴、服薬の通院は
病院嫌いな父にしてはとても真面目だった。元々、なるようになれ!的な性格なところがあるのでニヤリ心配だったのだ。


大量の薬の管理をしたり
減塩食事の気遣いと
母も大変だっただろう。


この頃、やめたインターフェロンの副作用と思われる症状が出ていた。
昼夜逆転。夜、眠れないらしい。
横になっていても落ち着かなく
ソファーへ移動したり、ベッドに戻ったり。夜中に母とドライブに出掛けたこともあったそうだ。


薬はプラスして安定剤が処方された。
服用するようになってから
よく眠れるようだった。
眠れないと体力消耗するからなぁと
とても心配だったので
『よく眠れるよニコニコ』の言葉を聞いて
それが薬によるものだとしても
私はほっとした。


通院の日々は順調だった。

見た目に何か変化があったわけでもなく、順調だったのだ。


しかし。


ある日、いつも通り実家に帰った私は

父の体のある変化に驚く。


それは

肝炎から病が進行したのだと
確信してしまう症状だった。