明治は新愛知工場(愛知県稲沢市)に68億円を投じて飲用タイプのヨーグルトの生産ラインを
12月下旬から稼働させるのにあわせて、ペットボトル容器を2割軽量化する。
プラスチック原料であるチップの使用量を抑えるほか、トラックの輸送効率向上などにもつなげ、
二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す。
まずは機能性飲料「明治ヨーグルトR-1ドリンクタイプ」から始め、順次他の商品にも広げる。
R-1ドリンクタイプは現在は京都工場(京都府京田辺市)や守谷工場(茨城県守谷市)で製造しており、
容器の重さは12.5gだ。
新ライン導入に合わせて新愛知工場でもR-1の生産を開始し、容器の重さを10gにする。
2割軽量化するペットボトル容器はプラスチック原料のチップから仕入れる。
チップを射出成型機に送り込み、試験管のような筒状の部分とふたを閉める注ぎ口部分を一体で
成型した「プリフォーム」を作る。その後、筒の中に空気を送り込んで容器を形作る。
成型工程は生産ラインの1つとして組み込まれている。
明治は環境負荷低減の取り組みの一環で、R-1の軽量化によってプラスチック原料の使用を抑える。
さらに完成品のペットボトルを仕入れるよりも細かなチップを仕入れて、自社で製造する方がトラック
の積載効率が高まるほか商品の出荷時でも軽量化が燃費さくげんなどになどにも寄与するとみている。
新愛知工場の出荷地域は東名阪エリアで、まず中部地域から軽量化容器の出荷を始める。
今後の需要に応じて、R-1の低糖・低カロリータイプや「明治プロビオヨーグルトLG21」にも順次
広げていく考えだ。
(記事参考: 日経産業新聞 11/12)