電子部品商社のバイテックは秋田県に間伐材を利用するバイオマス(生物資源)発電所を建設する。
発電所の隣には植物工場を併設し、廃熱を活用してレタスを栽培するなどエネルギーを無駄なく
利用する仕組みを構築する。
総投資額は約17億円で2016年春の稼働を予定する。
秋田県の大館市から市内の工業団地に約1万6000平方メートルの用地を賃借した。
間伐材から作ったチップを地元の業者から購入する。
チップを燃した際に発生する蒸気でタービンを回して発電し、発電m能力は約1000kwとなる。
年間発電量は一般家庭約2000世帯分に相当し、県内の企業に販売する予定だ。
発電所の隣には約10億円を投じて植物工場を併設する。
人工の光を使って植物を育成する工場で、発電所から出た余分な熱を工場に送って栽培する。
バイテックによるとレタスを年間250トンほど生産できるという。
生産に必要な人員は30人程度で地元から採用する。
投資額の半分を国が補助金で支援し、残りをバイテックが共同出資して設立する農業法人や大館市
などが負担する。
バイテックは12年に電力事業に参入した。
大規模太陽光発電所(メガソーラー)を中心に展開しており、現在全国14ヵ所で総発電能力
2万3000kwの電源を保有している。
太陽光では12~13万kw程度まで発電能力を拡大する予定だ。
バイオマス発電は今回が初めてで、今後の水力や風力など新たな発電所の建設を積極的に進めて
いく。
太陽光パネルや電力事業を含む環境事業では15年3月期に売上高150億円を見込んでおり、
再生可能エネルギーの多様化を進めなkがら今後300億円まで増やしていく考えだ。
(記事参考: 日経産業新聞 11/27)