日本コカ・コーラは19日、消費電力量が従来よりも年間で10%少ない自動販売機を来年1月から

全国で導入すると発表した。

1年目は100億円をかけ2万5000台を置く。

東日本大震災後に高まった節電意識に応え、自販機市場で地位を高めるねらいがある。


日本コカ・コーラは全国に98万台の自販機を持ち、国内市場で4割のシェアをにぎる最大手。

震災後、自販機が電力の無駄遣いという批判も起きたため、節電対策に取り組んできた。


「ポーラーベア(シロクマ)」と名付けた新型機は丸ごと魔法瓶のようなイメージだ。

隙間を出来るだけなくし真空断熱材も使って冷気や暖気を閉じ込める。

電気料金の安い午後11時~午前7時の間に冷やしたり温めたりする。

日中は客が飲料を買う際に自販機を動かす電力しか要らなくなる。

日中の消費電力は従来機より夏場で95%、冬場で70%節電になるという。


自販機事業は設置場所の地権者が電気料金を負担する仕組みになっている。

東京都内で記者会見したダニエル・セイヤー社長は「環境に優しく、契約先にもメリットがある」と

強調した。


(記事参考:朝日新聞 11/20)