日立製作所と日立ビルシステムは、13日天気予報や運転実績のデータを基にビルのエアコン運転を

制御し、ビルに入居するテナントがあらかじめ設けた節電目標に収まるように自動運転するサービスを

始めると発表した。

室内環境を快適に保ちながら省エネ制御できる。

2013年度に500件の契約を見込む。


ビルが建つ地域の天気予報データを使い、1ヶ月間のエアコンの付加を予測して運転スケジュールを

自動で設定する。

温度や運転間隔、稼働時間を調整し、目標達成を目指す。

スケジュールは毎日の運転実績と最新の天気予報を踏まえ、更新していく。


電力使用量の計画値と実績値の誤差を学習し、予測制度を高める機能も備える。

今年9月に日立のビルで実施した実証実験では、エアコンの電力消費を2010年9月比で18%削減

できたという。


ビル用のエネルギーやセキュリティーの管理システム「ビヴァーレ」の追加サービスとして14日に

発売する。

追加サービス分の価格は延べ床面積5000平方メートル程度で12のテナントが入居するビルの場合、

月額1万5000円。

ビヴァーレの標準サービスの効果を含め、年間180万円ほど電気料金を削減できるという。


(記事参考:日経産業新聞 11/14)