東京ガスは今年春にも、既設住宅を対象にした割安な住宅用太陽熱給湯システムを投入します。
現在使用中のガス湯沸かし器をそのまま使えるようにするため、新築向けで100万円近い
太陽熱給湯システムの導入費用を、6~70万円程度に抑えられます。
新築向けと合わせ年1000台の販売を目指し、普及につなげます。
太陽熱を使った給湯システムは貯湯タンク内に水をため、屋根や手すりに設置した太陽熱集熱パネル
で暖めた熱媒をタンク内に循環させて水を温めて湯を作ります。
曇りや雨で太陽熱が十分でない日や、夜間に湯が追加で必要な場合などは、
タンクに一体で組み込まれている高効率のガス湯沸し器「エコジョーズ」を稼働して、
湯切れが起きないようにします。
使用する熱量のおよそ40%を太陽熱で賄えるといいます。
既存住宅向けの新しいシステムではタンクとエコジョーズを分け、顧客が使っている湯沸かし器を残して、
システムを組みます。
ガス湯沸かし器をそのまま使えば、システム価格は従来の2/3程度になります。
さらに自然エネルギーでつくった熱の価値を、企業などに販売できる「グリーン熱証書」の仕組みを使い、
家庭の経済的なメリットを高めるといった仕組みづくりも進めます。
東京ガスは東京電力の「オール電化」に対抗する目的で、2010年から新築の住宅用の太陽熱給湯
システムの販売を始めました。
熱源に自然エネルギーを使うことで、CO2の排出を3割程度軽減できるとしたが、
システム価格の高さもあって、マンション用も含め、昨年末までの同社の実績は約40戸にとどまっています。
昨年6月からは給湯、空調用の熱源として会食店など業務用市場向けにも導入を始めました。
「餃子の王将」などこれまでに4件で導入済み。
給湯コストを大幅に減らせる仕組みとして、集熱パネルの面積を従来の20m2から最大100m2に広げて、
大型施設向けの販売も今年から始める計画です。
(記事参考:日経産業新聞 1/5)