スピードを出しすぎず急な減速をしないなどエコドライブをすると、
周囲の車にも省エネ効果が波及する
こんな研究成果を国立環境研究所が２日までに発表しました。
条件にもよるが、CO2の排出削減効果はエコドライブをしていく車だけで
得られる効果の２倍以上になるケースもありました。
交通量や信号など様々なパターンを想定し、効果を計算しました。
例えば「信号間隔５００ｍ」などの条件で全体の２０％がエコドライブ車の場合、
これらの直接の削減効果は２．６％でした。
ところが波及効果も入れると６．６％で約２．５倍に拡大。
エコドライブ車比率が４０％の場合は約２倍の１０．２％となりました。
エコドライブ車の後続車も結果的にゆっくり走るなどの影響が出るためです。
信号の数が多く混雑している市街地などでは例外もありました。
従来、一部の車がエコドライブすると交通全体では流れが乱れ、
排出が増えるとの指摘もありました。
今回の研究で、全体としてはむしろ大きな削減効果が期待できることが
わかりました。
（記事参考：日本経済新聞 11/2夕刊）