NTTファシリティーズは小中学校への太陽光発電システム設置サービスを本格展開します。
従来は主にオフィスビルへの設置サービスを手がけてきたが、
学校向けの太陽光発電システムの専任営業チームを新たに組織。
教育委員会などに太陽光発電システムを売り込みます。
学校施設への太陽光発電設置を後押しする政府の「スクール・ニューディール」政策の追い風を生かします。
太陽光発電システム設置サービスの専門部署「ソーラープロジェクト本部」内に
学校施設向けの営業専任担当者を5人配置しました。
全国7地域の支社にも2~3人ずつ兼任者を置きます。
年内に自治体や教育委員会向けの提案営業を始めます。
施工は現地の設備工事業者に委託。
工事業者には太陽光パネルや、独自開発のパネル設置台などを提供します。
設置する太陽光発電システムは出力20~30kW程度で、導入費用は1カ所当り2000~3000万円。
校舎の屋上を中心に施工します。2010年度に200~300箇所程度への設置を目指します。
屋上緑化や屋内菜園に太陽光発電を活用する事例も提案します。
太陽光発電の仕組みや太陽エネルギー利用のメリットを教える環境教育サービスも合わせて
提供します。
ソーラーカー模型などの教材、太陽光発電システムによるCO2排出量の削減幅を表示する
専用パネルなどを提供。
学校から要望があれば講師も派遣します。
NTTファシリティーズはこれまで全国のオフィスビルや公共施設など400箇所で
太陽光発電システムの施工実績があります。
新たに小中学校向け営業を本格化することで、
08年度に50億円程度だった太陽光発電システム事業の売上を13年度に500億円程度に
引き上げます。
CO2排出量削減に向け、自然エネルギー利用拡大を目指す民主党政権は、
小中学校のの太陽光発電設備導入を助成する意向。
自民党政権が掲げた国内1200校への太陽光発電システム導入のための補助金も
当初予算規模が維持される見通しです。
学校向け太陽光発電設備の潜在的な市場規模は大きいとみられ、その取り組みを狙います。
(記事参考:日経産業新聞 11/13)