中東産油国で新エネルギー投資が加速しています。
将来の石油資源枯渇への危機感に加え、増大する国内人口を養うための石油代替エネルギー確保が
課題となっているためで、石油依存経済からの脱却が進んでいます。

世界8位の産油国、アラブ首長国連邦(UAE)では現在、首都アブダビ郊外で化石燃料を基本的に
使用しない経済特区「マスダールシティ」の建設を進めています。
総工費は220億ドルで、6.5平方km敷地に1500社を誘致し、5万人が住む都市とする計画。
2015年の完成を目指します。

サウジアラビアでも今後の国内のエネルギー需要は太陽光発電など代替エネルギーでまかなう考えのほか、
原子力発電所の建設も積極的に進めていく方針です。

こうした産油国の動きは日本にも大きなビジネスチャンスをもたらします。
環境・省エネで世界最先端を走る日本企業に対する産油国の期待は大きく
新エネの巨大市場として浮上し始めた産油国との関係を強化できれば、
日本の新エネ産業の客先が広がるばかりか、エネルギー安全保障の意味でも効果は大です。

欧米諸国も中東で築いた関係を活かし、新エネ分野で強力な売り込みをかけています。
中長期を見据え、官民あげての取り組みが必要となります。

(記事参考:日経産業新聞 1/27)


産油国での石油代替エネルギーへのシフトが具体的に進むと
化石燃料からの脱却が現実味を帯びてきますね。
オイルマネーという言葉も死語になる日も・・・

by Sol-kun