宮脇書店大阪柏原店、伊勢屋書店(大阪市)など大阪府内の書店16店舗が共同で、
環境に配慮したブックカバーや雑誌用のレジ袋を独自に作製しました。
出版取次大手のトーハンの協力をえて、今後各地の書店にも導入を呼びかけていく計画です。

文庫本のブックカバーは布製で、汚れても洗って繰り返し使えます。
価格は500円で、売上の1割にあたる50円を国内の環境保護団体に寄付する仕組み。
3000部を作り、各店の店頭で販売を開始しました。

雑誌用のレジ袋も通常のポリエチレン製から植物素材中心に切り替えました。
タピオカというイモのでんぷんを中心素材とし、CO2の排出量を従来比で6~7割削減できる見込みです。

16書店はいずれもトーハンの取引先の若手書店経営者らでつくる団体「大阪トーハン会青年部」のメンバー。
作製したブックカバーや雑誌用レジ袋について、とーはんも今後普及活動に協力します。

書店業界では紙製ブックカバーが必要かどうか、客に聞く「声掛け運動」が広がっています。
ただ、スーパーなど他の業界に比べると環境対策は遅れており、大阪トーハン会青年部は
「一歩進んだ環境保護運動に取り組みたい」としています。

(記事参考:日経MJ 8/29)