コンクリートの原材料となるセメントは、阪神大震災の復興需要などで96年度には国内生産量がピークとなりました。その後、公共工事の抑制などもあって、減少傾向が続いていますが・・・
しかし、各種工場から出される焼却灰や廃プラスチック、廃油や家庭ゴミなどの廃棄物・副産物を有効活用したセメントの生産は、年々増加しています。セメント自体の生産量が低下しているため、セメント1トンの製造に使われる廃棄物・副産物量の割合は急増中です。
セメントは石灰石に粘土や鉱物を混ぜたものを粉砕、焼成して作りますが、多くの廃棄物・副産物もこれらの成分を含んでいるため、原材料に利用できます。また廃タイヤや廃油、家庭ゴミなどの可燃性の廃棄物はそれ自体が焼成時の熱エネルギーになります。
現在は約30百万トンもの廃棄物等を原料や熱エネルギーとして利用しており、2010年度におけるセメント産業全体での当面の目安として、セメント1トン当たりの廃棄物等の利用量400kgを努力目標と設定しました。
以前から、製鉄所から出る鉄鉱石の不純物などは原料に使用されてましたが、家庭ゴミなどは塩素を多く含むため扱いづらかったが、最近は「塩素を除去する装置の開発などで受け入れ量が増えてきた」と(社)セメント協会。同協会はこうした再利用が国内の産業廃棄物最終処分場を3.2年延命させていると試算しています。
(朝日新聞 beより)