最近よく、“カーボンオフセット”ということばを耳にしますね。

身近なところでは、「カーボンオフセット年賀」とか「カーボンオフセット旅行」とか。

つまり カーボン(=二酸化炭素)をオフセット(=相殺)するという意味で、

私たちの生活や活動によって排出される二酸化炭素を、「温室効果ガス削減事業」の効果で差し引きゼロにするという行動です。


例えば「カーボンオフセット年賀」

私たちは年賀状を定価55円(うち寄付金5円)で購入します。

日本郵便はこの寄付金5円分を一旦預かり、寄付金分すべてをCO2削減プロジェクトの支援にあてます。

つまり私たちはカーボンオフセット年賀を通じて、地球温暖化防止プロジェクトやこれを支援する環境団体に対して、寄付をするというものです。


私の会社でも2008年の年賀状をカーボンオフセット年賀にし、ほんの少しCO2削減に貢献した豊な気持ちになりました。


4月6日の日曜日、横浜市戸塚区の俣野公園完成記念のイベントが開催されました。

そこでは、様々な環境施策を行っていました。そのひとつが、カーボンオフセット募金です。


通常は、1時間200円の駐車料金のところ、この日は、駐車料金がわりにワンコイン(100円or500円)の募金をします。集まった募金で「グリーン電力証書」を購入することで、風力や太陽光などの自然エネルギーの発電事業の支援を行うことになります。

今回は、平均走行距離を往復20kmとして算出すると、マイカー1台当たり、約3kgのCO2が排出されると想定し、その量に見合う「グリーン電力証書」を購入することになります。換算すると9kwhの電力に相当します。


年賀状に引続き、ここでも500円の募金をしてきました。公園内に約5~6時間いたので、すごく得した気分で、なおかつCO2の排出削減にも小さく貢献でき、満足です(^∇^)



公園に行った目的は、公園内に俣野公園野球場がオープンし、そのこけら落しで慶応高校VS横浜商業高校の壮行試合があり、それを観戦しに行ったのですが・・・


その試合は、横浜市の中田市長の始球式で幕をあけました。

その始球式で使用する硬球を、横浜市消防局のヘリコプタが運んできたのです。

5000人もの観客が青空を見上げてヘリコプタを待ち、あの音と共に姿を現し、球場の上空をゆっくり旋回し、ちょうどマウンドに落下するように落していきました。

なかなか感動的な演出に、ワクワクとエキサイトできました。


ただふと考えた・・・

ヘリコプタが俣野公園にボールを届けるのに、どれだけのCO2を排出しているのだろうか・・・

ヘリコプタについて全く知識がなかったので、思い切って、日本ヘリコプタ協会に問い合わせてみました。


ヘリコプタは同じ距離を行くときは、一般に自動車や飛行機より、CO2排出量は多い。しかしそれぞれの乗り物の重さや大きさによっても、結果は違ってくる、とのことでした。

一方、離発着時の場所をとらない、空中に静止できるなど、ヘリコプタならではの利便性があり、遠くの飛行場に行き、そこから飛行機に乗るよりも、近くのヘリポートからヘリコプタに乗るほうが、結局はCO2の排出量が少なくできることもあるようです。
また直線距離で行けて、渋滞がないという部分では、確かにメリット大ですね。


カーボンオフセット募金と始球式でのヘリコプタの演出

単純に比較できるものではないし、問題提起をするつもりもありません。ただ気づいてしまったのです。

その気づくということも大切なのでは?

エコにも貢献でき、楽しい演出も経験でき、大満足でした。

またこのことがキッカケで、ヘリコプタについての知識をかじったことも良かったと思います。


小さい疑問に丁寧にお答えいただきました日本ヘリコプタ協会の方に感謝!