今月のお題は『女のココにムッとくる』です。

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男に生まれたかった。

ネチネチとした女。細かいケアを怠るとすぐに負のオーラを漂わせ始め、男のことになると、可愛い顔してとんでもない手段を使ってくる。一緒に行く人がいないとトイレにも行けない。音姫がないとウンチもできない。
女なんか、女なんか、大嫌いだ。

でもね、最近気づいてしまったこと。
この「私は男に生まれたかった。女は嫌だ」と公言する女ほど、「女くさい女」はいない。
この「女くささ」は見た目や洒落っ気の強さではない。ブランド?何それ、化粧代ゼロ。一見バリバリ仕事をして、ガンガン発言して、やりたい放題。こんな下手な男よりも男くさい言動をする人にかぎって、心の底は「オンナ」なのだ。

そしてその「オンナ」の部分から張り巡らされるレーザービームのようなアンテナが、周囲の「女臭」を感知した途端、その撲滅運動に向かって歯車が回り始める。
対象となるのは服装、態度、そして仕事を進めていく方法エトセトラ。そう。「男社会で男に負けじと女の部分を殺す女」ほど、他の女に対して厳しく攻撃的である確率が高い。
でも、そういう女の人、仕事だけは出来るかもしれないけれど、はっきり言って、魅力ないんだよなぁ……。

ところで、男の陰湿さや僻み根性というものは女の比じゃないと経験上、私は思う。
特に学歴や出世、異性に関わる男の「負」の感情が発露すると、女の私たちには到底及びもつかない恐ろしい世界が繰り広げられる。ただひたすら執拗で陰湿な攻撃。足の引っ張り合い、首の絞めあい。「殺すか殺されるか」といっても決して大げさではないその徹底っぷりには、思わず噴き出してしまうほどである。なんだかんだ言って単純構造なのである。

一方、女の陰湿さは中途半端だ。切った張ったの「男陰湿」に比べると、モヤンモヤンとした「純正陰湿系」。それが証拠に、数分前に極上の笑顔で手作りのケーキを差し出してくれたはずなのに、突然「○年前の○日の○時にあなた、こう言ったでしょう」と叫びながら夫婦喧嘩の原因(もとい、自分の正当性の証明)を言及し始めるのって、かなり高い確率で女の得意技。

恨みや僻み、生理的嫌悪感。それらは心の奥底で静かに熟成し、腐り、ボコリボコリとガスを発する。
そして心に充満したガスを日常生活や会話に紛らわせて、ひっそりと吐き続ける。もしくは突然相手に噴射する。
これって女の妙技でしょう。

ああ、やっぱり男に生まれたかった……かも。

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