仕事が終わったら急いで保育園に息子をお迎え。そいでもって家に帰ったら超特急で夕食の支度。その合間に洗濯もして、食べさせたらお風呂にも入れて、後片付けして、息子を寝かしつけながら自分も爆睡。夫婦の会話なんててんでなし。自分の時間なんてもっとなし。
家族をもつ大きな幸せはあるけれど、忙しさと欲求不満が募る日々。
自分で選んだ「今」だから、後悔や悔しさは全くない。

でも、女ってわがままに出来ているのだから仕様がない。
少しの間だけでも、「ママ」「妻」から脱出して「自分」に戻って遊びタ―――イ!!
すっきり遊べばそのあと子どもと夫に少し優しく接する事ができるような気がする。

今の一番の夢は、びゅ―――ん!と海外旅行にひとっ飛び。
LAでは足繁く通ったモールやプロムナードで買い食い散歩。10年来の友人と久しぶりにおしゃべり。ビーチを眺めながら両手じゃなきゃ持てないくらい大きいカフェオレボウルを啜りたい。LA独特のゆったりハッピーな雰囲気は脳みそまで柔らかくしてくれる。
NYでも旧友と再会して、チャイナタウンでお気に入りのベトナム料理屋でフォーを食べたい!5番街をウィンドーショッピングして、「ここは昔ママが働いていたのよ~(半分本当)」とかって息子と夫に自慢。そしてSohoの『Anthropology』や、今は日本にもあるらしい『H&M』でショッピング。家具一式を購入するのが夢だった『ABC Carpet』で小物だけでも購入。貧乏学生時代に出来なかった事の一部でも消化せねば。息子は街を歩くだけでも、行き交うイエローキャブや、うるさい消防車・パトカーに「ブーブー!ブーブー!」と大興奮に違いない。

姉が住んでいるドイツにも行かないと。先日生まれたばかりの甥っ子とのご対面。久しぶりに乳児をあやしたり、日本育児情報のない姉にみっちりレクチャー。もちろんしっかり観光もして、彼女が取り憑かれて離れられない国がどんなところか見てみたい。絵本の中にいるみたいだといつも聞いていたから。

一生懸命頑張ったご褒美に旅行でパワー充電!そしてまた次の旅行の為に働く。それが独身時代のスタイルだった。

でも今の現実は、夫婦ともに休暇なし、旅費なんてまったくなし。夫の実家に帰省するのがやっと。
いやいや、ここにドリームボードとして宣言しよう。
来年は海外旅行に出かけて、はしゃいでいる私がいます!

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◆ゲストライター: きみえ

LA、NY、東京と渡り歩き、結局生まれ育った札幌に産卵のため帰巣。NYで勉強したウィンドーディスプレイはもとより、旅行、映画、イベントなど「異空間」に身を置く事がなにより大好き。
育児休業を経て看板屋にてフルタイムで働くも「異空間好き」は治まらず『わくわく環境企画』なる名前で、子連れクラブイベント『SAPPORO BABY DISCO』決行!予想を上回る反響に嬉しい悲鳴。
家では2歳児の息子と大阪人の夫に引っ張りだこの日々