奥様達に質問。
「浮気」とはどこからをさしますか?

私にとっては、少なくとも風俗は浮気ではありません。

ただし、風俗誌を見ながら「昼の部に在籍する子はクオリティが高いんだよね」なんて吟味したり、朝イチで行くと割引があるからと一人で行列に並んだりするのは、既に趣味の域に達しているので、ここでは例外とします。

なぜ、既婚男性が風俗に行くのでしょうか。
性的欲求を満たすため、もしくは、奥様以外の女性との束の間の擬似恋愛のためかもしれません。
でも、一番の目的は「話の種作り」でしょう。

未だ「飲みニュケーション」が存在するサラリーマン社会では、仕事を円滑にこなすため、さほど親しくもない人とも飲み会の席を設けなければなりません。しかも、男性には、女性に標準装備されている「どうでもいい会話を延々と続ける機能」がないため、会話が続かず、非常に気まずい空気に陥る可能性が高い。
そこで、スナックやクラブに代表されるような、女性がついてくれるお店に、男性同士の会話の潤滑油を求めるのです。

その中のひとつに、風俗があります。
居酒屋で食事を済ませた後、酒の勢いも手伝って二次会は風俗へ。そして、終了後に再度合流し、ヤロウだけで反省会が行われるのです。
「指名した子が、写真と全然違った」
「ついた子の体重の単位がキロではなくトンだった」
「系列店に案内すると言われ、ついて行ったらボッタクリだった」
などなど、そこで体験することが非日常であればあるほど、その後の反省会は盛り上がるでしょう。

先ほどまでの気まずい雰囲気はどこへやら。どちらかというと後ろめたい体験を共にした同士には、互いの壁が取り除かれ連帯感が芽生えるのみならず、昼間の企業戦士としてのプライドをもかなぐり捨てられる貴重な空間となるのです。

同性だけで盛り上がる反省会……どこかで見た光景だと思ったら、コンパの後に女子だけで行われる反省会。それと同じ感覚と思っていただけると、わかりやすいかと思います。

一方、風俗には性病や金銭的なリスクがあるのも事実。
でも、人間には『禁止の法則』というのがあります。強く禁止されるほど、その対象が魅力的に見えてしまう。だから「アナタ風俗なんて行ったら離婚よ、リコン!RI・KO・N!!」なんて常々言っていると、旦那様の眼中にはなかった風俗も「そこまで禁止されると、逆に興味ある……」と思ってしまうかもしれません。
それに、そこらへんの素人に手を出すよりはよっぽどクリーン。

世の奥様。旦那様が風俗に行っても、どうぞ目くじらを立てずに許してあげてください。男にはヤラねばならない時があるのです。

それでも旦那様の浮気が心配な奥様には、祖母・母・孫と三代続く水商売家系の友人から聞いた一言を贈ります。

「自由になるお金がある男は、100%浮気する」

早速来月からお小遣いの見直し、考えてみてはいかがでしょう。