おはようございます。

相続相談のひろたです。


 

突然ですが、

 

日本の「事実婚」の割合が

どのくらいか?​

あなたはご存知ですか?

 

 

答えは2〜3%

人口換算では200万〜300万人です。

(2022年の内閣府男女共同参画白書より)

 

 

ちなみに

事実婚が一番高い国は

スウェーデン。

 

「サムボ婚」という

国の法律で認められた

事実婚制度が存在し、

 

事実婚を法律婚と同等に

保護する法律があります。

 

日本では婚外子

(籍を入れていない

男女の間に生まれた子どものこと)は

2%程度ですが、

 

スウェーデンでは

なんと50%以上の子供が

婚外子だそう。

 

世界の結婚事情に目を向けると

面白いですよね。

 

 

 

こんなスウェーデンに反して、

日本では

まだまだ事実婚は少数派で

法律の保護もありません。


 

それでも事実婚の方が

都合がいい面も

あるでしょうから、

どちらを選ぶかは本人次第。

 

ですが、

 

事実婚を選ばれている方は

将来を見据えて

どんな備えが必要か?

事前に知っておくことが大切だ

 

と私は思っています。

 

 

=====

 

先日、

68歳の女性Mさんから

こんなお話を聞きました。

 

「一緒に暮らしていた

パートナーが亡くなりました。

 

 

 

長年一緒に連れ添い、

一番大変な時期にも

尽くしてきたのに

今の私の元には

彼のお骨さえも残っていません。」

 

 

Mさんは、

事実婚という形で

亡くなった男性と二人で

生活をしていました。

子供はいません。

 

しかし、

彼が亡くなり

遺産整理の話になった途端、

 

現れた兄弟から罵声を浴びせられ

お金はもちろん

家も車もお骨さえも全て

持っていかれてしまったそうです。

 

しかも、

よくよく話を聞けば

家も車もMさんの名義で

ローンを組んでいた

とのことですから、

これ以上悲惨な話はありません。

 

第三者からすると

「いやいや、

それはあまりにも

酷すぎるだろう!」

 

と横槍を入れたくなる話です。

 

が、残念ながら

今の日本の法律では

そうなってしまうのが現実。

 

ですから、

事実婚を選択している方がいれば

万が一のことも考えておく

必要があるのです。

 

だって、

亡くなった後の騒動で

生前の幸せな思い出まで

取りさらわれてしまいかねないのですから。

 

そんなの悲しすぎますよね。

 

 

 

ここで知っておいていただきたいのは

 

【法律的に結ばれていないと、

日本の今の状況では、

遺産は全て法定相続人にいってしまう】

 

ということです。

 

ご主人が先に亡くなられて、

パートナーは全く権利を受けられない。

 

逆も然りです。

 

入籍することが

1番の解決策になりますが、

 

籍を入れない

事情があるとすれば、

【公正証書】として遺言を残しましょう。


 

遺言書を書くことで、

確実にパートナーに

お渡しできるようになります。

(半分は法定相続人にいくケースもあり)


 

それができなければ

エンディングノートを

検討してみるのも手です。

(※法的な効力はありませんが、

残しておけば遺産協議の場で

故人の意志が尊重される

可能性があります。)


 

また、

生命保険で残すという

考えもあります。

 

生命保険の受取人は

同居期間が一定年数以上あり、

生計を共にしていることが

証明出来れば、

籍が入っていなくても

パートナーに保険金を

お渡しできます。

(法的な配偶者がいない方のみ)


 

多くの方は、

自分が死ぬと言うことを

深く考えて、

事前に準備をしていません。

 

まさか自分はまだ大丈夫だろう。

うちの家族は揉めないだろう。

 

そう信じて、

自分ごとに捉えない方が

ほとんどです。


 

でも、私は思うのです。

 

生きることとは

「死を考えること」

 

だと。

 

 

私のメッセージを

読んでいただいたあなたに

少しでも

「死」に向き合っていただき

 

併せて

その時までにどう生きるか?

を考えていただけたら幸いです。

 

それでは!

 

廣田重幸

 

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