相続相談のひろたです。

 

今日は実際に私が経験した

一番ヒヤヒヤした話を紹介します。

私の父の認知症は

数年前からじわじわと進んでいます。

 

 

 

そんな中、

一昨年”父所有の実家の土地を売ろう”

という話が持ち上がりました。


 

東京とはいえ、

下町の奥の奥の平屋の一軒家。

さらに、旗竿地です。

(※道路に接している出入り口部分が

細長くなっていて、

その奥にまとまった敷地がある土地のこと)


 

当初この土地を売って欲しいと

言われた地上げ屋さんからは、

”250万円で買い上げます”と

言われていました。


 

しかし、

ある優秀な不動産屋の友人に

アドバイスをきっかけに

なんとお隣さんに

1600万円で購入していただくことが

決まったのです。

 

この不思議な理由は

またどこかでお話しします。



 

さて、

250万円から1600万円に化けた我が実家。

この予想だにしなかった話に、

心の中でガッツポーズをしつつも

顔が引きつる私がいたことは

いうまでもありません。



 

それから話は順調に進み、

いざ、正式に

売買契約を交わす日が訪れました。

 

買主のお隣さん

売主の父、それから母、私。

そしてそれを承認する司法書士の先生。


 

司法書士の先生が、

「では廣田さん、

この土地をお売りになるということで、

よろしいですね?」

と父に確認。

 

父が

「はい」

と答え、

 

先生に促され

契約書にサインを書いている最中に

その出来事は起こりました。


 

サインを書き始めた父の手が

「廣田」

と書いた後、


そのままピタリと

止まってしまったのです。



 

不思議そうに見つめる先方。

見守る母。


 

長い静寂に耐えきれず

「おやじ、

もし売りたくないんだったら

言ってよね!」

と私が口を挟みました。


 

すると、

父の口から出た言葉は

「書きたくても書けないんだ…」

という驚くべき一言だったのです。



 

そう、

父は認知症が進み

自分の名前さえも

満足に書けなくなっていたのです。


 

あなたもご存知かと思いますが、

契約は本人のフルネームの

サインがないと

成立しません。


 

廣田だけ書いたのでは

どうにもこうにも進まないのです。


 

このままでは契約不履行に!!

やばっ・・・!


 

その後この結末がどうなったかは、

 

あなたにお会いした時に

直接お話させて頂きますね。



 

実は、この話には裏があります。


 

こんなこともあろうかと

父は契約日の前から

母と一緒に何度も

サインの予行練習をして

万全の態勢で当日に臨んだのです。

 

それでも、

認知症は日によっても

一日の時間帯によっても

重さ軽さが違うものです。



 

無念…

予行練習…。



 

この私の経験から

あなたにお伝えしたいこと。


 

それは、 

土地や動産の売買を始めとし

相続に関わることは、

早めに手を打っておかないと

マズイということです。


 

親が認知症などにより

自分の意志で

判断ができないとなると、

土地を売る際は「後見人」をつけて

裁判所の許可を

事前に得る必要性が出てきます


 

さらに、

後見人制度では

こちら都合で売る時期を

決めることができないため、

土地の価格が高い時期や

売れやすいタイミングで売ることも

できないのです。


 

考えただけでもゾッとする労力と

時間がかかった挙げく、

利益も出るか分からない…


 

そんな状況になりたくなければ、

早めに準備を進めることを

心からオススメします。


 

その準備の一つが

「家族信託」という制度。

簡単にいうと親の権利を子供が

代行できるというもの。


 

私も、知ってはいたものの

「うちのおやじは、

まだ大丈夫!」

と後回しにしてきた結果が

​この始末です。



 

このブログを読んで

・親や親族と 

 資産ついて話したことがない

・認知症やその他病気

 死なんてまだまだ先のことだと

 思っている

・そもそも何を 

 どう整理したら良いのか分からない


 

そう思った方は、

今後も私が発信していく内容を

しっかり読んでくださいね。

 

 

私とお茶しながら

一緒に頭の中を整理したい、

というあなたのメッセージも

お待ちしています。


 

それでは。

相続相談のひろた

 

お問い合わせは公式ラインで

↓↓↓