大学病院で主治医K先生に
「側湾症の人がよく服用する一段階強い痛み止めがあるんで出しておきますね」
と言って処方してもらった痛み止めが私にはめちゃくちゃ効いて、こんなに痛みが減るんなら手術しなくても?と思ったほどです。その名も…
トアラセット
初めて服用した翌朝のこと。
“あ、よく眠れてる。“
頭がスッキリとしていたのを覚えています。
もしかしたら今まで痛みがあってよく眠れていなかったのかも
2、3日してからだったかな?痛みが軽くなって家事ができる時間が長くなっている
気持ちも軽く明るくなって世界が違うって感じました
ちなみにトアラセットの前はロキソプロフェンを飲んでいたのですが、効いているのかいないのかよく分からない感じでした
ロキソプロフェンは痛みの原因物質の発生を抑えるそうで、即効性があるけど、持続性があまりないという特徴があるそうです。
《トアラセットってどんな薬?》
専門家じゃないんで詳しくは書けませんが、先生から聞いたことだけ。
トアラセットは痛みの信号を脳に送るのを遮断して痛みを感じなくさせるタイプの痛み止めだそうです。副作用として吐き気や便秘が多いと主治医K先生はおっしゃっていました。
《WHO痛みの三段階鎮痛法》
先生が一段階強い痛み止めとおっしゃっていたのですが、自分で調べてみると、WHO痛みの三段階鎮痛法という癌治療での痛み止め使用の目安になるものでは、ロキソプロフェンが第1段階、トアラセットが第二段階に位置していました。
先生のおっしゃった通りだ
これが効かないと、第三段階に位置するモルヒネなどの痛み止めを使うようです。
自分の痛みが第2段階に来ているのか、とドキッとしてしまいました
飲み方
1日一錠✖️2回の指示が出ましたが、痛みに応じて4錠まで飲んでいいですよとのことで、仕事が多い日(その頃はプライベートの日本語教師として企業などを訪問していたので移動の多さと仕事の件数が日によって違った)は昼に一回多く飲んだりしていました。
守るのは、1回飲んだら4時間空けるということ。
副作用の便秘が起こるかもしれないので、先生はトアラセットと一緒に液体タイプの下剤も処方してくださいました。
これは夜寝る前に水に数滴たらして飲むと、朝効くらしいのですが、私の場合昼ぐらいまでじわじわお腹が痛くなってしんどかったので、先生に言って飲むのをやめさせてもらいました
結局下剤を飲まなくても便秘は気になりませんでしたラッキー
処方してもらった次の診察時にトアラセットについて
「これまでの痛みを10としたら、どのくらいですか」
と聞かれたので、
「え、もう5とか4とか?すごい効いてます」
と答えるとちょっと驚いた感じで、
「それはよかったですね」
とおっしゃいました。副作用もなく痛みが半減するってすごいですよね
私にとってこんなによく効く薬でも人によって色々らしいとのこと。
しかし
「でも、根本的には痛みが取れているわけじゃないんですけどね」
とそこはやはりお医者様。
"痛みを感じないですか。よかったよかった"
じゃなくって
現実を伝えてくださるのです
そうなんです。側湾症の場合は特に体の構造が負担がかかるようになってしまっているので、一時的に痛みが取れても体の負担が取れているわけじゃないから無理しちゃいけないですね。この先も考えなければいけないのです。
こんなに痛みが減るなら近所の整形外科の先生、処方してくれれば良かったのにーと思いましたが、もしこの薬を飲んでいたら手術を先延ばしにしていたかもしれないので良し悪しですね
結局、病院で体の状態を教えてもらって理解した上でよく効く痛み止めに出会う
というこのタイミングが私にとってベストだったのかもしれません。
もし体の状態を理解していなかったら、無理をして健康寿命を縮めていたかも
自分の体の状態が痛みが取れてハッピーでいいのか、根本原因についても対処する必要があるのか知っておかないとですね
というわけでトアラセットは私にとっても合う痛み止めでしたが、
根本的な解決はしてませんよ
ってきちんと指摘してくれる主治医K先生の存在にも感謝