329 湖西線、聖天山、熊本

 4月10日朝8時過ぎ、JRで敦賀経由姫路行き特別快速に。初めての湖西線。敦賀から2時間位で大阪駅。こんなに早いなら、新幹線はいらないのではないかと思った。中之島図書館で調べもの。ビル街がまた成長している。そして北浜から堺筋線で動物園前へ。阪堺線のチンチン電車を待つ。30分に一本しかない。昔の茶色の電車でなく近代的電車がやってくる。北天下茶屋で下車すると道幅が2メートルもない路地が続く。突き当りを左へ曲がるとそこには路地裏長屋が聳える。3階建て。洗濯物の水玉が頭からパラパラ。50年以上前に女友達から耳にしていた世界が現れた。懐かしさが込み上げる。やがて緑豊かな小山にぶつかる。聖天山だ。吉田兼好が晩年隠棲した場所と聞く。この近辺には松虫、安倍野清明といにしえの人に関係の深い土地柄だ。大阪の下町の余韻を感じながら、新大阪へ、博多行きのぞみに飛び乗り、さくらに乗り換え熊本へ。午後7時前には我が家に到着。予定より早く帰ってきたので妻飛び上がって喜ぶ。

(令和5年4月10日)