319 日本海を北上
令和5年4月1日、熊本の自宅を出て水前寺駅に向かう。鉄道を使って山陰地方、丹後,若狭、越前と行ける所まで行こうというのである。下関までは順調。山陰本線への乗り換えが分からないので駅員に聞く。一番端の9番ホームとのこと。熊本駅には鹿児島本線、豊肥本線及び三角線の3つでホームは5番までなのに、下関は山陽、山陰の2本だけで9番まで。なにかオカシイと思いながらも捨ておいた。長い待ち時間と鈍行列車に揺られて汽車は夜の8時16分益田着。真っ暗な夜道をホテルへ急ぐ。暗がりの中に4階建ての宿と思しきものが白く仄かに浮かぶ。入り口を入ると無人のカウンタ。やがて若い女がやってきて無事チェックイン。部屋で荷物を解いていると程なくフロントから「お連れ様がお見えになりました」ロビーで知人に会う。50年振りであろうか。姿形は昔のまま。その夜は心行くまで益田の居酒屋で団らんした。
(令和5年4月1日)