310 初めての単身赴任;食事作りノイローゼ

 住まいは京急屛風ヶ浦駅から10分位の丘の上の普通の社宅をあてがわれた。単身寮を希望したのに、まかない付きではなかった。まかない付きは「独身寮希望と書け」と総務担当。あまりに理不尽。すぐに独身でもないのに「独身寮」を希望を出した。毎日の食事、家財道具の調達が大変であった。2月に入居して暖房のない部屋に凍えてがまんした。友人Sがファンヒーターを送ってくれた。電子レンジを数駅先の電気店で購入し、丘の上まで引き吊りあげた。洗濯機はNTTのホームページの掲示板で手放す人から頂いた。一山超えた逗子に洗濯機を取りにいった。車で社宅まだ運んでくれた。感謝。しばらくして食事作りノイローゼに陥った。7時に閉まるスーパーにぎりぎり駆け込み夕食のおかずを買い込む。家について鍋でごはんをたく。毎夜夕食が終わるのは10時を回っていた。疲れ果てた。とうとう我慢できず港北区のまかない付き寮にうつることができほっとした。(平成6年2月から8月)