299 韓国土産;キムチとエイの干物

 N部長の要望でプサンの市場でそこにあるほぼ全ての種類のキムチを持ち帰った。大根キムチ、白菜キムチー――。帰国後しばらくして上司の音頭で大和生命ビル10Fの会議室でキムチパーティを挙行。キムチをアテに酒盛り続く。翌朝となりの本部から苦情あり。「この匂いは何だ!」昨夜のキムチの匂いがフロアじゅう中に充満していたのだ。上司はキムチパーティをやったのだと釈明した。昔、武蔵野研究所の10号館の地下でクサヤを焼いたことがあった。この時上の4Fにいた交換プログラム研究室の連中が調査役以下全員降りてきて宴会の仲間に加わった事を思い出した。

 プサンの魚市場でエイの干物を大量に購入した。持ち替えっても料理の仕方が分からない。匂いが強烈なので社宅のベランダに置くしかなかった。暫くして能登半島出身の奥さんが好物だといって引き取ってくれた。助かった。

(平成2年5月)