今年も夏がやってきた。


夏といえば、夏祭り、花火、海などなどアクティブなイメージ。


JW2世で育つと地域大会への参加プラス野外徘徊に忙しくしている時期。


例に漏れず、おかげさまでわたしも夏に楽しい思い出はほとんどない。むしろ、学生のころは同級生といろんなところで差がついてしまういやな月。


若いころ、あのテンションで男女仲良く海にいったりバーベキューをしたりベタな恋愛をしてたらなとつくづく思う今日このごろ。


もうオッサンなのに。



新しい夏を作ってみよう、脱JWをしてからいろいろとやってみた。


正直、当たり前に楽しい。

世の中こんな簡単なんて、こんな自由なんて。

大したことはしていない、ただ気ままに過ごすだけ、それでもすべてが新鮮。


これが生きるということか。


これを若いうちにしていたら、人生不満もないのにと思いつつ、でもこれがはじめから普通だったらやはりそれはそれで物足りないんだろうか。


などと考えてすごす夏。



子をもつ元JW2世のお母さんたちのブログを読むと子どもを育てる上で好きなことをさせてあげたいという気持ちを大切に、でも自分の中で経験がないから戸惑うという心境の葛藤がなんともやりきれない。


また結婚したゆえに実の親から勘当状態の方もいる。歩みよっても心を開かない親。


わたしのように独身状態でも常に孤独と折り合いをつける日々。死ぬまで独りの覚悟。



全部、親が選んだ宗教に巻き込まれた子どもたちの結果。


こんな人生では浮かばれない。


せっかくの夏なのに

熱く生きられない


まるで、打ち上げられることのない湿った花火のように、誰の目にも止まらない存在。


それでも存在はしています。

せめて許される範囲で夏を楽しむことにしよう。