【レ6年02月15日の発音スペル意味】

 

音声認識とは、発音の認識のことである。

文字認識とは、スペルの認識のことである。

意味認識とは、単語の意味の認識のことである。

 

言葉を理解する上で最も大切なことは、言葉の意味を理解することである。

人間は、経験と学習によって、言葉の意味を理解することができる。

しかし、同じ言葉でも、人によって理解の仕方が違う場合が多い。

 

「自由」とは何か。

自由に政治資金を使うことである。

「民主主義」とは何か。

政治家が中心になって好きに世界を動かすことである。

「自由民主主義」とは何か。

自由に戦争を支援したり制裁を加えたりすることができる権利のことである。

 

「ジユウ」と音声が認識できても、

「自由」と文字が認識できても、

「自由」という言葉がどういう意味なのかが分からなければ、話は通じない。

そして、「自由」とはどういう意味なのか、人によって理解の仕方は違う。

 

国会が衆参速記者養成所をつぶしてしまったのは、早まったというしかない。

録音、録画、ワープロ、パソコン、文字認識、音声認識が発達して、

もう速記者の養成も採用も必要ないと、国会は早まった判断を下した。

 

速記は素晴らしい技術で、録音のない時代も、速記者の努力によって、国会の速記録が第一回帝国議会から作成されてきた。速記者は「人間録音機」「速記録作成者」と言うことができる。

 

議員の話を聞いて即座に速記文字化し、読み返し、反訳して、正確迅速な速記録を作成してきた。

 

お相撲さんは、稽古をして土俵に上がって相撲を取ることによって強くなる。

野球選手やサッカーの選手は、練習をして試合を積み重ねることで強くなる。

速記者は、現場に出て速記して、パソコンで反訳することによって強くなる。

 

私は、1年に1度の高速度速記競技会に50回ほど出て30回ほど入賞したが、

8年連続して入賞できなかった時期が2回あった。

 

1回は、20歳台である。養成所卒業後に一度は4位入賞したが、その後8年間入賞できなかった。それは、養成所を卒業して速記の練習をしなくなったからである。もう1回は、現場を卒業して議担すなわち議院運営委員会担当になり、現場の速記から遠ざかってしまった8年間である。高速度速記競技会で入賞できなくなってしまった。

 

すなわち、高速度速記競技会で入賞するためには、速記の練習をするとともに、現場に出て速記と反訳を繰り返して行っていないと、なかなか高速度速記競技会で入賞することはできないということである。

 

議員の発言を認識し、議員の話を速記して、正確迅速な国会速記録を作成するためには、耳を鍛え、手を鍛え、頭を鍛える必要がある。

 

耳を鍛え、手を鍛え、頭を鍛え、正確迅速に速記録を作成する能力を育てる場所が衆参速記者養成所であり、これからも日本の国を守り日本の国会を守っていくために必要な存在である。速記者の養成と速記者の採用を今後も欠かしてはならないと私は思っている。

 

議会は国会だけではない。都道府県議会もある。市区町村議会もある。議会を支えるのは速記者であり、速記者の養成と採用は今後も続けていかなければならないと私は思っている。岸田君や海江田君はどう思っているのだろうか。