【レ5年10月09日の駒大優勝】
史上初の2年連続3冠狙う駒沢大、最初の関門「出雲駅伝」完勝
青山学院大は5位
大会新記録で連覇を果たし、笑顔でゴールする駒大のアンカー、鈴木芽吹
陸上・出雲全日本大学選抜駅伝
(2023年10月09日・出雲大社ー出雲ドーム、6区間45.1km)
駒大が大会新記録の2時間07分51秒で2年連続5度目の優勝を飾った。
1区の篠原倖太朗(3年)が先頭に立つと、その後もトップを譲らず、
前回大会でマークした大会記録を41秒更新した。
2位に創価大、3位に城西大が食い込み、国学院大が4位、
青学大が5位だった。
役者が違う。そう思わせるほど、駒大の力は際立っていた。
2位の創価大に1分43秒差をつける完勝。
史上初となる2年連続の学生駅伝3冠に向けて、最初の関門を軽々と突破した。
1区を任された篠原は3月の日本学生ハーフマラソン選手権を制した実力者で、
「勝負を決める」と意気込んだ。
巧みにペースを上げてライバル校を振り落とし、狙い通りの区間賞。
2区以降も区間3位以内にまとめ、
最終6区は主将の鈴木芽吹(4年)が区間賞で締めた。
今季、大八木弘明監督(現総監督)の後任として藤田敦史監督が就任。
新指揮官は「3冠を狙う」と言わず、
「昨季の最強チームを超えよう」と呼びかけてきた。
タイトルを守るのではなく、
「チャレンジする」という意識を植え付けるためだが、
そんな心配は無用とばかりに選手たちが次々と快走し、
前回大会の優勝タイムを41秒上回った。
それでも、2区区間賞の佐藤圭汰(2年)は
「個々の力はついているが、個人的には前回から記録を落とした」と不満顔。
2023年11月の全日本大学駅伝、
2024年01月の箱根駅伝を見据え、
チームはさらなる強さを追い求めている。
2位に入った創価大は
4区の山森龍暁(4年)、5区の吉田響(3年)が連続区間賞。
山森は「3区までいい流れだったので、4年生の責任を果たそうと思った」
と振り返った。
前回大会の6位から順位を上げ、榎木和貴監督は
「選手は100%の力を発揮した。
次の全日本大学駅伝も3位以内を目指したい」
と手応えを感じ取っていた。
【総合成績】
①駒 沢 大 学 2時間07分51秒=大会新
②創 価 大 学 2時間09分34秒
③城 西 大 学 2時間10分35秒
④国学院 大 学 2時間11分07秒
⑤青山学院大 学 2時間11分28秒
⑥早稲田 大 学 2時間11分36秒
⑦中 央 大 学 2時間12分17秒
⑧東 洋 大 学 2時間12分35秒
⑨法 政 大 学 2時間13分44秒
⑩順天堂 大 学 2時間14分27秒
【区間最高】
1区( 8.0km)篠 原 倖太朗 (駒沢大)22分45秒
2区( 5.8km)佐 藤 圭 汰 (駒沢大)16分08秒
2区( 5.8km)黒 田 朝 日 (青学大)16分08秒
3区( 8.5km)ビクター・キムタイ(城西大)24分06秒
4区( 6.2km)山 内 健 登 (青学大)17分35秒
4区( 6.2km)山 森 龍 暁 (創価大)17分35秒
5区( 6.4km)吉 田 響 (創価大)17分45秒
6区(10.2km)鈴 木 芽 吹 (駒沢大)29分00秒