【レ5年01月22日の大相撲】

 

11勝での優勝というのは滅多にないが、

12勝、13勝での優勝は普通である。

14勝、15勝での優勝は、本来、珍しいことである。

 

千代の富士や朝青龍や白鵬が

14勝、15勝でしょっちゅう優勝していたので、

14勝、15勝での優勝に観客が慣れてしまったが、

昔は、12勝、13勝での優勝が当たり前だった。

14勝、15勝でのぶっちぎりでの優勝というのは珍しかった。

 

千代の富士や朝青龍や白鵬の成績があまりに良過ぎたために、

12勝、13勝での優勝が物足りないと感じる人が増えたのだと思うが、

12勝、13勝での優勝は、立派な成績である。

 

大関で2場所連続して優勝または優勝同点の成績を残した貴景勝には、

当然、横綱に推挙される権利がある。

しかも、貴景勝が2場所連続して優勝または優勝同点の成績を残したのは、

今回が2度目である。

前回も見送られ、今回も見送るというのは、

余りにも殺生な処置である。

 

【レ4年11月27日千秋楽の大相撲】

 

【15日目千秋楽】

 

令和4年11月27日(日)

 

○碧   山( 7勝 8敗)押出 ●隠岐の 海( 8勝 7敗)

●隆 の 勝( 7勝 8敗)上投 ○熱海 富士( 4勝11敗)

○宝 富 士( 3勝12敗)送出 ●輝    ( 9勝 6敗)

●東   龍( 7勝 8敗)寄切 ○妙 義 龍( 8勝 7敗)

●遠   藤( 6勝 9敗)押出 ○千代 翔馬( 7勝 8敗)

 

○錦   木( 8勝 7敗)寄切 ●琴 恵 光( 7勝 8敗)

●一 山 本( 7勝 8敗)押出 ○佐田の 海( 8勝 7敗)

○若 元 春(10勝 5敗)掬投 ●王   鵬(10勝 5敗)

●琴 勝 峰( 7勝 8敗)押出 ○翠 富 士( 8勝 7敗)

●照   強( 0勝15敗)上投 ○逸 ノ 城( 4勝11敗)

 

○明   生( 9勝 6敗)突出 ●平 戸 海(10勝 5敗)

●竜   電( 9勝 6敗)寄切 ○琴 ノ 若( 9勝 6敗)

●高   安(12勝 3敗)突倒 ○阿   炎(12勝 3敗)

●阿 武 咲( 9勝 6敗)叩込 ○大 栄 翔( 7勝 8敗)

○翔   猿( 7勝 8敗)押出 ●宇   良( 4勝11敗)

 

○玉   鷲( 6勝 9敗)上投 ●栃 ノ 心( 6勝 9敗)

○錦 富 士( 9勝 6敗)寄切 ●御 嶽 海( 6勝 9敗)

●霧 馬 山( 8勝 7敗)寄切 ○豊 昇 龍(11勝 4敗)

○北勝 富士( 7勝 8敗)押出 ●正   代( 6勝 9敗)

○貴 景 勝(12勝 3敗)叩込 ●若 隆 景( 8勝 7敗)

 

【優勝決定戦】

 

●高   安(12勝 4敗)叩込 ○阿   炎(13勝 3敗)

●貴 景 勝(12勝 4敗)押出 ○阿   炎(14勝 3敗)

 

【レ5年01月22日千秋楽の大相撲】

 

貴景勝3度目V

横綱昇進の絶好機

相星決戦で琴勝峰を退ける

二場所連続優勝同点相星決戦を制する

 

横綱・照ノ富士が、まだ十分な稽古ができない状態にある。

仮に復帰したとしても、引退前の白鵬と同じで、あまり期待できない。

 

正代と御嶽海が大関から陥落し、

新大関の誕生はすぐにはない。

 

朝乃山が14勝1敗で十両優勝したが、

大関に復帰するにはまだ時間がかかる。

 

したがって、今のところ、

貴景勝以外に横綱候補力士はいない。

 

二場所連続優勝同点で、今場所優勝の貴景勝を横綱にしないで、

いつ貴景勝を横綱にするというのだろうか。

3場所連続優勝(優勝同点)ができたのは、

白鵬、大鵬、千代の富士、朝青龍ら大横綱だけである。

横綱・稀勢の里も、優勝2回がやっとだった。

 

今場所の貴景勝の優勝はレベルの高い優勝だった。

先場所12勝した高安は休場した。

先場所12勝で優勝した阿炎は、今場所は8勝7敗で終わった。

先場所12勝した貴景勝だけが、今場所も12勝して優勝した。

これがレベルの高い優勝でなくて、何なのか。

 

1大関という異例の場所を、貴景勝が締めた。

最高に価値のある、レベルの高い優勝だった。

貴景勝は優勝経験3度と、

大関として申し分のない立派な成績である。

新横綱になるにふさわしい力士である。

 

大相撲初場所千秋楽

2023年01月22日(日)

東京・両国国技館

 

貴景勝は、14日目までに5度も取り組みで「流血」するなど、

(翔猿、大栄翔、翠富士、錦富士、阿武咲との対戦中)

闘志むき出しの相撲を展開した。

そして、2020年11月場所以来3度目の賜杯を抱いた。

 

今場所は2日目に翔猿に敗れたが、

3日目から8連勝で優勝争いの先頭に立った。

11日目に琴ノ若、12日目に霧馬山と連敗したが、

 

13日目に好調だった阿武咲との一番を制し、

14日目に豊昇龍に完勝した。

千秋楽も、琴勝峰を掬い投げで破り、優勝した。

 

貴景勝光信(たかけいしょう・みつのぶ、本名・佐藤貴信)

1996年(平成8年)8月5日、兵庫県芦屋市生まれ。

4歳から極真空手を始め、小3の終わりに全国大会で準優勝。

小4から相撲を始め、埼玉栄高で全国7冠。

しこ名は師匠の貴乃花親方が尊敬する上杉謙信の後継者、上杉景勝から。

本名の「貴信」は、父がファンだった貴乃花と織田信長が由来。

得意は突き、押し。

2023年01月22日、義理の父・北天佑の優勝回数2回を超えた。

175センチ、165キロ。

 

令和五年 一月場所 優勝力士

 

【幕内優勝】

 

西大関 貴景勝(佐藤 貴信)(12勝3敗)

常盤山部屋

平成8年8月5日生(26歳)

兵庫県芦屋市出身

平成26年9月初土俵

 

令和五年 一月場所 三賞力士

 

【敢闘賞】

 

東前頭十三枚目 琴勝峰(手計 富士紀)(11勝4敗)

佐渡ヶ嶽部屋

平成11年8月26日生(23歳)

千葉県柏市出身

平成29年11月初土俵

 

【技能賞】

 

東小結 霧馬山(ビャンブチュルン・ハグワスレン)(11勝4敗)

陸奥部屋

平成8年4月24日生(26歳)

モンゴル・ドルノドゥ出身

平成27年5月初土俵

 

【十両優勝】

 

西十両十二枚目 朝乃山(石橋 広暉)(14勝1敗)

高砂部屋

平成6年3月1日生(28歳)

富山県富山市出身

平成28年3月初土俵

 

【幕下優勝】

 

幕下十五枚目格付出 落合(落合 哲也)(7勝0敗)

宮城野部屋

平成15年8月22日生(19歳)

鳥取県倉吉市出身

令和5年1月初土俵

 

【三段目優勝】

 

西三段目七十四枚目 魁禅(前田 拓海)(7勝0敗)

浅香山部屋

平成5年7月29日生(29歳)

鹿児島県大島郡徳之島町出身

平成28年1月初土俵

 

【序二段優勝】

 

東序二段十一枚目 尊富士(石岡 弥輝也)(7勝0敗)

伊勢ヶ濱部屋

平成11年4月9日生(23歳)

青森県五所川原市出身

令和4年9月初土俵

 

【序ノ口優勝】

 

東序ノ口十一枚目 風の湖(ツォゴー・ビルグーン)(6勝1敗)

押尾川部屋

平成15年1月29日生(19歳)

モンゴル・オブス出身

令和4年11月初土俵

 

【千秋楽】

 

令和5年01月22日(日)幕内

 

●大 奄 美( 5勝10敗)引落 ○千 代 丸( 4勝11敗)

●輝    ( 7勝 8敗)寄切 ○王   鵬( 4勝11敗)

●東   龍( 9勝 6敗)押出 ○宇   良( 7勝 8敗)

●千代 翔馬( 5勝10敗)寄切 ○佐田の 海( 6勝 9敗)

●錦 富 士( 4勝11敗)叩込 ○一 山 本(10勝 5敗)

○水 戸 龍( 7勝 8敗)叩込 ●翠 富 士( 6勝 9敗)

○阿   炎( 8勝 7敗)突出 ●剣   翔( 7勝 8敗)

●平 戸 海( 8勝 7敗)押出 ○玉   鷲( 9勝 6敗)

○御 嶽 海( 7勝 8敗)押出 ●宝 富 士( 8勝 7敗)

●碧   山( 8勝 7敗)押出 ○大 栄 翔(10勝 5敗)

○翔   猿( 8勝 7敗)突出 ●琴 恵 光( 7勝 8敗)

●遠   藤( 9勝 6敗)寄切 ○若 元 春( 9勝 6敗)

○明   生( 5勝10敗)送出 ●隆 の 勝( 6勝 9敗)

●北勝 富士( 7勝 8敗)寄切 ○琴 ノ 若( 8勝 7敗)

○霧 馬 山(11勝 4敗)寄切 ●竜   電( 9勝 6敗)

○妙 義 龍( 6勝 9敗)寄切 ●正   代( 6勝 9敗)

●阿 武 咲(10勝 5敗)反則 ○豊 昇 龍( 8勝 7敗)

○若 隆 景( 9勝 6敗)叩込 ●錦   木( 9勝 6敗)

●琴 勝 峰(11勝 4敗)掬投 ○貴 景 勝(12勝 3敗)