【レ3年05月15日の速記技能検定試験】
学校のクラス会でマイクや録音機を使う人はいないと思います。
マイクなんかなくても、教室の中の話は大体聞き取ることができます。
その他の会議においても、ほとんどの話はマイクなしで聞き取れます。
マイクなし、録音なしの状況でも話を書き取ることができるのが速記です。
むしろマイク付、録音付の会議のほうが特殊であって、普通はそんなものは要りません。
どんな状況下においても正確な記録を作成するためには、速記の習得が不可欠です。
多分、ほかの文部科学省後援の検定試験と横並びで
5月の速記検定試験が中止になったのだと思います。
1クラスに2~3人の受験者しかいない速記技能検定試験においては、
コロナは全く関係ないと思いますが、
1月検定はコロナに関係なく、
日本速記協会の都合で中止されており、速記技能検定試験の中止は、
速記学習者の速記離れを、さらに一層加速するのではないかと心配しています。
ただ、速記の技能というものは素晴らしいものであり、速記は不滅です。
人間の書き取るという行為の最高峰であり、これ以上のものはありません。
現在私は、速記の練習にNHKラジオの気象通報と株式市況を使っており、
速記を用いることですべて書き取ることができます。
気象通報は20分間、株式市況は60分間です。
これで私は、速記の練習不足を補うことができます。
私は、また速記の人気が回復するときがきっと来ると、信じています。
私は、国会速記者になりたくて速記の勉強を始めたわけではありません。
自分自身が速記が書けることの必要性を感じて速記の勉強を始めたのです。
高校時代は、授業のノート取りに役立ちました。
大学でも、授業のノート取りに役立ちました。
高校時代、毎日、新聞の社説を速記文字化しました。
朗読を書くという練習は一切しませんでしたが、
高校時代に速記検定の5級に合格しました。
高校の国語の先生が、私が授業を速記するのを珍しそうに見ていました。
高校時代、教職員も含めて、速記がまともに書けたのは学校で私一人でした。
そんなこともあり、どんなに偉い人でも高学歴の人でも
速記の全然書けないような人は大したことはないと、今でも思っています。
速記符号は既に高度に省略化されており、
もうあまり省略化の余地はないと思いましたが、
反訳は省力化の余地が大だと感じました。
国会速記者になってすぐに反訳に大量のゴム印を使用するとともに、
シャープ市ヶ谷本社に行ってコンピューターを使った反訳機械の製作を依頼しました。
気違い扱いされるかと思いましたが、シャープの社員さんは理解を示してくれました。
コンピューターを使った反訳機械とは、言うまでもなくワープロのことです。
私が国会速記者になった時には、ワープロという言葉も発想も、まだありませんでした。
速記符号のほうも、改善の余地は少ないけれども、ないわけではないと思って、
衆議院の速記符号をすべて写本したり、参議院の単画式符号を勉強したりしました。
四谷にある日米会話学院の英文速記科にも何年か通いました。
そうして、速記も反訳も改良して現在に至っているわけです。
舞台は整ったわけですが、肝心の人が育っていません。
やはり記録を作成するのは人間ですから、
速記者を育てる必要はこれからもあると思います。
速記学習者の目標は速記技能検定試験の合格です。
だから、速記技能検定試験は、何があろうと、3か月に1回、
年に4回、きちんと実施していただきたいと思います。
問題は毎回更新されていますから、毎回全然違います。
したがって、何度受かっても、再度受ける価値は十分にあります。