まあ、大体思った通りの内容だったかな。長くなりそうなので、書きながら分けた方が良いとなったら分けます。

 

 今回、会見内容を読んでみて感じたことを列挙しておくと…

  1. ハリルホジッチさんと協会とのコミュニケーションが不足していた
  2. ワールドカップ予選は結果というミッションが明確だったが、それ以外の強化試合における評価基準があいまい
  3. ハリルホジッチさん自身にも、相手の本音をつかみ損ねた様な振る舞い=欠点はあった
  4. ワールドカップに向けた戦術・戦略についてはバレたらアウトだから、見えなくて当たり前じゃないのか
  5. 皆が皆、サッカー観がそれぞれで判断基準というモノサシが確立されてないままに批判が横行しているだけじゃないのか

…とまあ、思いつく範囲で特に感じたトコを書いてみましたが。

 

 まず、1については結局そこが一番の要因だろとしか思えなかった。というのも、田嶋会長にせよ、西野さんにせよ、

 

ハリルホジッチさんが記憶にとどめる様なコミュニケーションの強弱でもって接してない

 

という事実が浮かび上がっただけだったので。これでは、二人の評価基準や何を重視しているのかだって伝わらないし、下手するとハリルホジッチさんが記者会見で二人からこういわれたが…みたいに言われたくないから、と言動を控えていたのか?とすら勘繰ってしまうよ。

 

 確かに、監督の中にはこうした社内政治に長けた人物もいるだろう。その中でこういう言動を自分の立場強化のためにうまく利用する人はいるだろう。そうしないと生きていけない現実もあるだろうからね。こういう点はきれいごとでは済まないだろうから、お二人がこういう点を懸念していたのかもしれない。

 

 しかし、だ。ハリルホジッチさんはこれまでむしろストレートにコミュニケーションをとってきた人で、そういう部分を排除して仕事一直線!といったスタイルだからこそ結果も残してきた人ではないのか。また、協会も仕事ができる人だから=結果を残している人だから、という事で選任したんじゃないのか。だったらそういう部分も事前・事後に分析して、こういう言動・行動をする人だ、と理解してなければならないでしょう。私が基本的に協会側がダメだろ、と言ってるのはここにある。スナワチ、

 

あなたがたは、三年の間にハリルホジッチさんを理解してたのか?今まで何してたの!

 

と。

 

 だからハリルホジッチさんが怒るのも無理はないと思うし、協会を擁護する気ににも全くならない。しかも、3年という期間の間で蓄積された結果、というのなら解任に至るまでの根拠が開示できない問題はものすごく大きい。私が怖いな、と思うのは

 

曖昧な理由でも解任するような国に、優秀な監督が来るとは思えない

 

からなのだし。こういう悪しき前例を残す決断を、なんか英断のようにふるまおうとしているけど、事態は全く逆で、解任の理由をハッキリできないことこそが最大のリスクなのだ。このことを、組織の長としてとても理解できていると思えないんだわ。

 

 2については、解任の理由と推測されているヨーロッパ遠征3戦の結果について。ハリルホジッチさんはテストマッチとして結果よりも課題を探る為…といったニュアンスで言っていた。だが協会はその時点で異なる考え=評価を持っていた。だからハリルホジッチさんの中では問題ないことでも、協会の評価基準はああいうものじゃなかった。この時点でも、すでに一致してなかった訳だ。

 

 ハリルホジッチさんに3戦における評価基準を伝えていたら、それを見せるための試合をくみ上げていっただろうに。明らかにハリルホジッチさんは勝負師だから、本気で勝つ必要がある、ミッションを明確に示しておけばそれを出すために逆算してやっただろう。会見での仕事の運び方を見ても、ああ・・・この人は私が大事にしている

 

事前準備・事前予測・事前行動

 

と一致するな、と思った。スナワチ、有能だ、と。だから余計に共感してしまうんだろうけど。

 

 こうしたことからも、協会が踏み込めてないのは明らかだと思ったわけだ。・・・で、案の定長くなったので3以降は次回に廻します。(笑)

いぢょー。