宇治から京都市内に戻り、ずっと前から行きたいと思って行っていなかったコチラ『栖園』さんに向かう。このお店がある六角道は京都に来たら一度は必ず通る道。だからこそ色んなお店があって中々ここにはたどりつけていない状態だった。

お店の前に到着するとさすがに土曜日の夕方、たくさんの名前が記載されていてこりゃ待つな、という状況。半ば諦めてお店を変えた方がいいのでは、とよぎったがここで諦めたら…とか京都の和菓子屋の前でこんなこと考えているのが恥ずかしくなって、本当に今食べたいかどうかに立ち返り、やっぱり待ってでも食べようと思いました。

しばらく、お店の周辺をうろうろしながら待つ。きっと老舗だから順番通り呼んだときに居なかったらまた一からのスタートになるんだろうなぁとかまたくだらないことを考えたりしながら、近くに最近できたという『八百一』という高級スーパーを見たりした。今回のお宿は、外国のアパートホテルなので、ミニキッチンが付いている。朝御飯をここで調達しようとコーヒー、ヨーグルト、サラダ、パンを購入。

そうこうしているうちに、30分ほど経過してしまった。やばい戻ろう!と小走りぎみにビニール袋を持って栖園さんに戻る。何とまだまだ順番は先の方…。急がなきゃよかった。一気にお客様が帰ったタイミングになり、新しいお客様呼び出しラッシュがやってきた。そしたら、呼ばれた6組ぐらいの内5組は外出してて、何と私の番がすぐに来た。店員さん、待っている他の客、私と、何となく全員から笑いが漏れるほど、いない。「スミマセン(笑)」と呟きながら、店内に入る。

これが、琥珀流し。今月はペパーミントでした。甘くないサイダーと一緒に出てきて交互にいただく。甘いのにさっぱりしてしるからつるつる入る。葛切りと同じ原料なのかなとか、思いながら買ったばかりの婦人画報京都特集を読みふける。

帰りに会計をしてくれたご婦人が「来月は梅味ですよ」と教えてくれた。また来月も行きたい。しかも先程一人で悶々と考えていた順番の問題についても「名前だけ書いてくれはってどっかに買い物しに行ったりしとってくれはったら何度でもお呼びしますのでね」とのこと。あまりにも店の中でたくさんの人が待ちくたびれているのは、やはり老舗さんでもしのびないのでしょうか。とても優しいなとと感じました。

夜ご飯は、先程読みふけった婦人画報からのお店。ダメ元で電話したら大丈夫でした、ラッキー。お店の中はカウンターがくの字になっていて、もう一つテーブル席があるだけのこじんまりした店舗。だから写真は今回、撮れなかった。
頼んだメニューは、
・おばんざい5種
・汲み上げゆば
・せせりポン酢
・山椒おむすび

中でもおばんざい5種1500円は本当にリーゾナブルでどれも美味しかったー。
「カウンターで一人で飲む」しかも京都で、という自分にとってのチャレンジ。
お店のひとは完全に怪しいと思ったのか何だか遠巻きでした。ライターとでも思われたのでしょうか。

次の日の朝はミニキッチンで沸かしたお湯でコーヒーと、トースターを使ったりして朝ごはん。ただ、フライパン等は使用せず。次回このホテルを使うときは玉子焼きでも焼いてみよう。
奪取、長期休暇ー。

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