カフェの醍醐味は焼きたてや出来立ての温かいものと、生クリームやアイスクリーム、サラダ等の冷たいものとが、一つのプレートに盛り付けられていて、私達はそれを基本的にはテイクアウトすることなく、その場で楽しめることにあるのかなぁと常々思う。

その象徴的なスイーツが、このスフレかもしれない。注文があってから焼き上げて、おそらく10分と時間をかけずに食べなければならない程の出来立て限定のスイーツ。

スフレは、京都に旅行に行ったときに細見美術館の通りにある『六盛茶庭』さんで行列に並んで食べたのが一番最初だったなぁと記憶している。スフレってのは忙しい食べ物で、自分では作れなそうで、テイクアウトは難しそうだ、それから『温かい』+『冷たい』=『ぬるい』ではないんだ、と認識。

東京にはコチラがあるとのことでしたが、土地勘が全くないので『広尾』『西麻布』『白金』『六本木』とかは理解出来てなく、分かりやすい銀座とかばかりに集中していたので、コチラに来るのがぐぅーんと遅くなってしまった。

明らかに場所が確定していないと曲がらない曲がり角を曲がるとひっそりとある階段を登ります。
静かな大人の空間が大きすぎず小さすぎず広がっています。(R30ぐらいなイメージ)

お客さんも行列をなしてくるというよりは、有閑マダム憩いの場的な空気感です。
メニューが無茶苦茶たくさんあり、悩むが今回はフランボワーズにして、自分なりに冒険。(本来なら迷わずバニラなんですけど、今回は何となくイロモノを食べたかった。)

『席から動かないように』とのことだったので、じっと待ちます。
中の、パティシエさんなのかダンディなおじさまと何度も目が合いながら待ちます。
キターーー。

食べ方は机に張り付いているランチョンカードみたいな感じのものに書いてあります。

sokazukoさんのブログ
真ん中に穴をつくって、そこに生クリームとフランボワーズソースを全部注ぎます。それをスフレと混ぜ合わせながら急いで頂きます。

あつ→ふわ→とろ→消え。みたいな繰り返しで無言でさっさと食べ終わります。普通はスイーツが来てその後で追っかけて飲み物が来ますが、ここではそうしていると食べ終わっちゃう可能性もあるため、先に飲み物が来て、スイーツが追っかけます。お客さんの中には待っている間にワインやコーヒー等飲みながらのかたも見られました。

素敵な大人の空間で、背伸びした気持ちになりました。
帰り道に、隣にあった中華料理屋さんにもひかれました。


異動のショックかと思うタイミングで見事に風邪をいただきました。会議の両脇がマスク人だったり、席の後ろに三人勢揃いでマスク人だったりで、いつか来るかもと思っていたら。今回は菌が声帯まで脅かし、声が出なくなりました。2日間無音→2日間ウィスパー→1日ハスキー→1日ダミ声→2日間酒やけ声と言う流れでやっとこさ回復中です。

声の場合、声を出さないことが一番なんですが異動が出ていたりするので皆さん声をかけてくれます。鼻をかもうと席を立つと何人もの方に呼び止めて頂き、お話してしまいます。今週は毎日飲み会もセッティングいただいています。三歩歩いて二歩下がる系で全然治りませんでした。

自分の存在感がしゃべりだったんだなぁとも実感です。