先日、中国の携帯電話メーカのショオミ(小米)とマイクロソフトの提携が発表され、
シャオミのスマートフォンにマイクロソフトのワード、エクセルなどのソフトが
搭載されることが発表されました。

下記の記事によれば、この提携の裏側でシャオミがマイクロソフトの特許を
1500件も購入したことがわかりました。


http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-06-03/xiaomi-s-microsoft-patent-buy-up-shows-china-tech-s-global-push


これまでシャオミは、中国国内での成長を重視してきました。

今後、グローバルへの製品展開を拡大するのに対し、競合他社に対する特許ポジションを
競合他社並みあるいは優位にするために、マイクロソフトから1500件の特許を購入したと思われます。


一般的に、特許の価値の評価は難しく、特許の数(量)が最もわかりやすい指標になります。

競合他社とのクロスライセンス交渉では、互いに5個くらいの特許を出し合って、互いに、特許を侵害しているが否か、特許が無効でないか否かの議論をしますので、購入した1500件の中に、競合他社が回避できない強い特許が、少なくとも1、2件、のぞましくは3件くらいの特許が含まれていれば、シャオミにとって良い買い物だったと思われます。

今後、中国の携帯電話メーカは、特許ポジションを優位にするために積極的に特許を購入しようとするでしょうから、今後、日本の携帯電話メーカからスマホ関連特許を購入することもあるでしょう。
今後の携帯電話メーカの特許ポートフォリオバランスは、中国携帯電話メーカを中心にして大きく変わっていくことが予想されます。