Q:どんな原因で足にトラブルが起きるの?きっかけは何?
A:原因は下の円グラフ参照!
ひとつひとつ考えていきましょう
1、 靴擦れ・合わない靴
自分の足や用途に合った靴を履かないことから「靴擦れ」が発生します。
以下、サイズが合わない靴でおきる変化の一例を紹介します。
写真1
写真1
写真1:日に何回も靴を脱ぎ履ぎするこの方は、靴の中で前に前にずれが生じて
おり、重心も前荷重で作業を行いますので、このような変化が生じしまします。
写真2:靴の中で前にずれが生じており、黒ずんで爪が肥厚してきている
(母趾は爪白癬も合併)変化を認めます。
2、熱傷
冬季で最も多い足トラブルの原因です。はじめは些細な電気アンカやカイロのやけどですが、自分で手当てをしていて潰瘍になってしまい来院される方がほとんどです。
①
②
③
上記写真のように、①炬燵に足を入れたままでも②貼るカイロ使用③就寝時の電気毛や湯たんぽなどの器具によって低温やけどを生じます。痛みを感じにくくなっている方の場合(神経障害)は発見が遅れて気づいたときには潰瘍に移行している場合も少なくありません。また、感染しやすく、治癒までに時間を要することが多い特徴があります。
3、外傷
些細な傷と思って安易に自分で手当てをしていると悪化することがあります。
写真はあえて控えますが、皆さん「畳に血が点々とついていておかしいと思ってみたらこうなっていた」「楊枝が刺さっていたみたい。全然いたくなかったから気づかなかった」など発見が遅れる場合が多いです。
また、気づいても「自分で絆創膏貼って、そのうち治ると思っていた」と自己判断で対処する方も多い現状があります。
傷を負ったら早期に外科ないし、皮膚科を受診することをお勧めします。どこを受診したらよいかわからないときには、お電話でご相談ください。
4、感染症
水虫や虫刺されなど、様々な原因で細菌感染が引き起こされます。
タコや魚の目など悪化すると潰瘍が形成され感染することもあります。
5、乾燥や亀裂
足底の乾燥から亀裂が入る・爪が乾燥して割れるなどの変化が生じます。
①乾燥のみ
②亀裂が生じ始めている
③亀裂が深くなり潰瘍形成し、痛みがないため気づかず発見が遅れる
糖尿病は特に下半身は汗をかきにくく乾燥しやすいので日ごろのスキンケアが大事です。毎日洗顔はするように、足も丁寧に洗い、きれいにしたら15分以内に保湿しましょう(洗い方や保湿の詳細はまたの機会に)
一番大事なことは予防です。足にトラブルが起きないように、自分の足の特徴をよく知ったうえで、適切な靴、靴下、爪の切り方、洗い方、保湿の方法などを実践することやよく観察することで、足にトラブルが起きないように注意しましょう。
具体的な方法は後日の機会に!
当院ではフットケア外来を設けています。気になることがあれば医師にご相談ください。