糖尿病の方は、常日頃から炭水化物のとりすぎに注意しています。
炭水化物の代表選手は主食!! ご飯やパン、麺類ですよね。炭水化物には大きく分けると5種類ありますが、今回はご飯と一緒の仲間である、今まさに旬のサツマイモについてのまめ知識をお伝えします。
ジャガイモやサツマイモ、サトイモ、レンコンなどの芋類はご飯と同じ仲間の多糖類に属します。
サツマイモとご飯と大きく違うのは、カリウムやビタミン、食物繊維(血糖値の上昇を緩やかにしてくれる)を多く含んでいるという点です。
Q1:なぜ同じ炭水化物なのに血糖値の上りが緩やかなの?
A:①食物繊維を含んでおり、同じ仲間のご飯より血糖値の上りが緩やかです。
②GI値(食後血糖値の上昇度を示す指数)が低い。
参考 表:主食の高GI食品とイモ類のGIを参照
Q2:調理方法によっても違うの?
A:①GI値は同じご飯でもお粥とご飯で差が生じるように、サツマイモも違います。
焼く、煮る、炒める、蒸す方法の中で、最もGIが低いのは「蒸す」です。
例)とり胸肉とサツマイモを一緒にレンジで加熱する。大事なたんぱく質も摂れます。
<サツマイモ摂取時の注意点>
・イモ類摂取時は、同じ仲間のご飯を少し減らす。
・サツマイモの大きささがいろいろなので、ジャガイモに例えると中1個分が1日の芋類摂取量の目安です。
・皮ごと食べる。食物繊維や抗酸化作用のあるポリフェノール含むため、おなかの調子も整えてくれます。
・どんな食べ物も食べ過ぎは禁物です。
サツマイモ料理方法によるGI値の違い
焼く:80~85 ゆでる:40~50 蒸す:45~50 油で揚げる(素揚げ):70~80
注)油で揚げると炭水化物に脂質が加わるため、上りが緩やかになりますが、衣をつけることで高GIになるので注意!
♬糖尿病の食事療法は食べられないものはありません。バランスと量を考え、楽しく季節の味覚を楽しみましょう♬