白石孝雄議員の代表質問
2022年2月28日
草加自民議員団を代表して、白石孝雄議員から代表質問がありました。
草加自民議員団 団員名簿
1 前置き
2 新型コロナウイルス対応
3 市民サービス
4 新田地区
5 柿木フーズサイト
6 スケートボードパークの整備
7 福祉
8 草加市立病院
9 災害対策
10 市長の倫理
11 草加市の未来
前置き
ある情報サイトに、「市長とは、市の代表として行政を行う、市民が安心・安全な暮らしを送り、そこで商売する法人、企業が適切に商売ができるようにまちのデザインを行う役割があります。市長は、市が持つ予算の使い方を考え、住民たちの要望をどうかなえるかを考え、行政の実行を担う職員へリーダシップを図り、そして、議会でやり取りをするといった、市の今と未来を左右する責任重大で重要な役割を担っています」と記載されています。
今のままでは、市長が考えている草加市の未来像、ビジョンが私たちには見えてきません。そこで、私たちにも市長の考えを教えていただきたく質問をさせていただきますので、御答弁よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス対応
質問(白石孝雄議員)
産業に対しては、第二次産業強靭化戦略に取り組んでまいりますとのことだが、コロナ禍も3年目に入り、市内業者は疲弊しております。取組については遅くありませんか。
答弁(浅井昌志)
また令和3年度につきましても、産業強靭化戦略として、令和3年2月定例会で補正予算を上程させていただいた繰越明許費、令和3年9月定例会で上程させていただいた補正予算において6つの事業を実施し、令和2年度から通算で、事業費で14億円を超え、事業規模にして110億円に迫る積極的な支援策を切れ目なく講じてまいりました。
新年度につきましても、コロナ禍が長期化する中、地域経済を支える消費喚起策をさらに強化することは当然のこととして、国が目指す成長と分配の好循環につなげるためにも、将来を見据えた社会変革への対応が、市内事業者に一層強く求められております。
このため、販売促進や経営革新の持続強化につながる支援策もさらに強化し、財政支援と人的支援の両面から、事業活動の活性化を強力に後押しする大規模な経済対策として、第二次産業強靭化戦略を近隣自治体に先駆けて実施するものでございます。
市民サービス
質問(白石孝雄議員)
来庁者の利便性を向上させる仕組みであるスマート窓口の内容について、詳しく説明してください。
答弁(浅井昌志)
スマート窓口の内容についてでございますが、デジタル技術を用い、窓口利用者の利便性向上や負担の軽減を図った窓口をスマート窓口と呼んでおります。
自治体によって内容は異なりますが、本市では、職員が申請書を作成することで、窓口を利用する方の申請書記入の負担を減らす仕組み、各窓口の現在の混雑状況をウェブサイトでお知らせする仕組み、各窓口の混雑状況を基に、効率よく窓口を案内する仕組み、発券機の表示や呼び出しなどで外国語対応などを予定しております。
新田地区
質問(白石孝雄議員)
令和4年度に、新田駅東口にバスが乗り入れることになっているが、いつ頃を予定しているのか。
答弁(浅井昌志)
新田駅東口におけるバスの乗り入れにつきましては、建物移転が遅れている状況ではございますが、令和5年3月末までの乗り入れを目指し、駅前広場南側の暫定整備を行ってまいります。
柿木フーズサイト
質問(白石孝雄議員)
雇用人数が、当初3,500名とのことだったが、現在の雇用予定人数は。
答弁(浅井昌志)
柿木フーズサイトにおける雇用予定についてでございますが、埼玉県企業局における当初の予定としては3,200人と伺っております。
現在、進出企業の操業開始に向けた準備が進む中、企業ごとに概要を伺っている段階ではございますが、現時点で伺っている6社の合計で、雇用予定は1,700人から1,800人規模となっております。
令和4年度に操業開始を予定している東埼玉道路東側の大型の賃貸型施設であるプロロジスパーク草加に入居する企業など、残り4社の雇用予定は明らかになっておりませんので、各企業と引き続き連携を図りながら情報収集を行ってまいります。
質問(白石孝雄議員)
柿木地区では、田園風景の中、突如、大型の工場や倉庫群が出てくるような景観が見受けられるが、このような現状に対してどのような感想を持っているのか、お聞かせください。
答弁(浅井昌志)
柿木地区では、田園風景の中、工場や倉庫群が出てくる景観が見受けられるが、どのような感想を持っているかについてでございますが、柿木地区は市街化調整区域として残されておりましたが、一部の地権者の皆様からは、長年にわたり市街化区域への編入を望まれてきた経緯がございます。
市としても市街化区域編入への動きを数十年にわたり継続してきた中で、工業系の用途地域として市街化区域編入のめどが立ち、県企業局とも調整した中、柿木フーズサイトの誘致を行うことができました。
田園風景の中に現れる倉庫や工場という景観には、様々な御意見があることは承知しておりますが、法律での規制が及ばず、個別に建てられてしまうことはできる限り避けたい、工場や倉庫の立地についても一定の制限をかけて、周囲の景観と調和の取れたものにしていきたいという思いの中、現在の景観が生まれたものと認識しております。
今後も、残された市街化調整区域の在り方については、しっかりと地元地権者の皆様の御意向を把握する中で、これからもまちづくりを進めてまいりたいと思います。
スケートボードパークの整備
質問(白石孝雄議員)
スケートボードパークの整備に向けた取組については、過日新聞に、国際大会ができるような整備をしたいというコメントが出ていました。
目を疑いました。田中市長時代に挙げた施策を、その後、議会や市民に説明なく1年ペンディングし、ここに来て、我が会派からの指摘により、やっと調査費がつけられたにもかかわらず、新聞に載せる神経は分かりません。
しかし、国際大会云々と踏み込んでいただいたことに対してはやる気を感じました。様々意見が市外から出ている中、報道発表した以上、責任を持って計画どおり遅延なく行ってほしいが、具体的に今後のスケジュールについてお示しください。
答弁(浅井昌志)
スケートボードパークの今後のスケジュールにつきましては、新年度に関係法令等の精査、他事例の調査を行い、整備に当たって想定される懸案事項の抽出及びその対策の検討、整備内容の検討を行い、整備に当たっては基本構想などの策定をし、令和5年度以降に施設の整備に向けた取組を行ってまいります。
福祉
質問(白石孝雄議員)
地域福祉の推進に向けた取組につきましては、総合的実施に向け、重層的支援体制を整備していくとあるが、具体的な内容をお示しください。
答弁(浅井昌志)
重層的支援体制整備事業の具体的な内容につきましては、地域共生社会の実現に向け、高齢、障がい、子ども、生活困窮などの各分野の既存の事業を生かしながら、複雑化・複合化した生活課題を抱える世帯に対し、その人らしく生活できるよう、相談支援、地域への参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施する体制を整備するものです。
その中で相談支援につきましては、まるごとサポートSOKAなど、既存の相談窓口や関係機関において包括的に相談を受け止め、複雑化・複合化した生活課題を抱える世帯に対しては、コミュニティソーシャルワーカーが継続的・伴走的な支援を行っております。
また新規の取組となります地域への参加支援、地域づくりに向けた支援につきましては、支援が必要な方のニーズに寄り添いながら、社会とのつながりをつくることを支援し、様々な地域活動や地域における居場所などを生かし、その人らしく生活できる体制を整備してまいります。
草加市立病院
質問(白石孝雄議員)
地域医療の中核を担う病院とのことだが、草加市民にとって、メリットとしてはどのようなことが挙げられるのか。
答弁(浅井昌志)
地域医療の中核を担う市立病院の市民にとってのメリットについてでございますが、今般のコロナ禍で、草加市立病院をはじめ公立病院の約8割が、当初から積極的にコロナ診療に対応していました。
今回のような新興感染症発生を含めた災害時への対応を考えると、この地域に公立病院である草加市立病院があることは、市民にとって最大のメリットであると考えております。
質問(白石孝雄議員)
市立病院には、毎年、市から多くの繰出金を支出し、経営状態が厳しいのではないかとも感じ取られるが、経営改善に向け、民営化や独立法人化などの検討はされないのか。
答弁(浅井昌志)
市立病院の経営形態の検討についてでございますが、繰出金につきましては、病院建設時の起債に係る償還金の一部や、地域の中核病院として担うべき救急や高度医療に関する経費の一部を一般会計が負担しているものですが、病院の経営努力により不採算の幅を抑えていくことは、安定した病院運営のために必要であると考えています。
経営改善に向けましては、地方公営企業法全部適用の下、病院事業管理者、病院長を中心に東京医科歯科大学との関係性を保ちながら、経費節減や増収対策を進めていると報告を受けており、現在のところ、市立病院の民営化や独立行政法人化などについては、具体的な検討は行っておりません。
災害対策
質問(白石孝雄議員)
市長は、これまで以上に防災拠点の強化や避難所の環境整備などに取り組んでまいりますとおっしゃっていますが、現在進行中の、避難所である体育館のエアコン設置について、都市ガスは、大きな地震が発生したときに復旧時間がかかることが実証されています。
場当たり的では対策になりません。いざというときに最も有効である熱源を、プロパンもしくは電気に変える考えはないでしょうか。
答弁(浅井昌志)
体育館に設置するエアコンの熱源につきましては、各種災害への対応可能性を優先項目とした上で、既存の普通教室のエアコンで使用している熱源を最大限利用することによるコストの縮減を考慮し採用しております。あわせまして、普通教室等のエアコンではLPガスが3校であったものを、体育館のエアコンでは、地域バランスを考慮し10校に増やしたものでございます。
このことにより、様々な災害の影響に対し、いずれかの熱源で供給が途絶えた場合でも、他の方式によるエアコン稼働が可能な選択が残るよう、リスクを分散する考えに立ち、エアコンが稼働可能な体育館避難所を確保してまいります。
市長の倫理
質問(白石孝雄議員)
令和2年11月の政治倫理特別調査委員会での協議会において、委員会のメンバー全てが、虚偽だと意見が一致したことについて、現在、そのことについてどのように考えているのかお聞かせください。
答弁(浅井昌志)
市長の倫理を調査する委員会での協議会において、委員会メンバーの全てが、虚偽だと見解が一致したことについて、また市長の倫理の調査をする委員会の中で、虚偽であるとの発言があったことについて、現在、そのことについてどのように考えているかにつきましては、委員会での協議会における話は非公式であり、かつ非公開の場であり、委員会の決定ではないため、私から何も申し上げることはございません。
令和2年11月26日に可決された決議では、「虚偽とも言われかねない」と表記されていたものと認識しております。従いまして、私としても虚偽とは考えておりません。
委員会の協議会とは?
草加市議会では、協議会は会議として位置付けられていないため非公式の場となり、休憩と同様の扱いとなるそうです。なので、議事録などの記録も一切残っていないとのことです。
草加市の未来
質問(白石孝雄議員)
草加市の未来をどのように考えているのか、市長の魅力あるまちづくりを具体的に教えてください。例えば、「子どもを育てたいと思うまち」はどんなまちなのか、「住みたい」、「育てたい」、「訪れたい」全てに対してお聞かせください。
答弁(浅井昌志)
「住みたい」、「育てたい」、「訪れたいというまち」についてでございますが、「住み続けたいと思うまち」とは、円滑で安全な交通環境や、防災・防犯への充実した対策、安心して暮らせる医療体制などを備えたまち、まちの愛着や誇りを感じていただけるまちづくりが重要であると考えています。
また「子どもを育てたいと思うまち」とは、全ての子どもが健やかに育つことができるような多様な支援、一人ひとりを大切にする学校教育などの充実したまちだと考えております。
さらに、「訪れたいまち」というのは、多様な産業が息づき、魅力や活力あふれ、誇りに思える歴史、文化資源や、愛着を覚える心地よい風景のあるまちだと考えております。
これからも、市民や事業者の皆様とともに地域のつながりや支え合いの力で、すばらしい市民力、地域力を高め、「このまちに住み続けたい」、「このまちで子どもを育てたい」、「このまちを訪れたい」と思っていただけるような魅力あるまちづくりに取り組んでまいります。