佐々木洋一議員の代表質問

 

2022年2月28日

公明党草加市議会議員団を代表して、佐々木洋一議員から代表質問がありました。

 

  公明党草加市議会議員団 所属議員

 

佐々木洋一 議員 (団長)

石川 祐一 議員 (会計)

金井 俊治 議員

広田 丈夫 議員

飯塚 恭代 議員

西沢 可祝 議員

     
   

 

 

  前置き

 

 新型コロナウイルスの脅威が叫ばれる中、丸2年、現在もなお、新型コロナの新たな変異株、オミクロン株の感染拡大は続き、我が国をはじめとした世界各国が、コロナ対応に全力で取り組んでいるところです。
 昨年度から始まったワクチン接種においては、国や地方公共団体などの調整の下、医師や看護師など、ワクチン接種に携わる多くの皆様の御尽力によって、日本は、世界の中でも高い接種率を誇るまでとなりました。
 我が党は、このワクチンの効果をこれからも持続させるため、昨年度より、3回目接種の無料化や接種体制の整備などを主張し、国の2021年度補正予算と2022年度予算案を合わせ、一体的に編成された16か月予算の反映につながりました。
 本市におきましても、草加八潮医師会の皆様をはじめ、草加歯科医師会、草加薬剤師会、市立病院、市職員の皆様など、非常に多くの方々の御尽力により、順調に3回目のワクチン接種が進んでいることに対し、心より感謝を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、1年の延期の後に開催された東京オリンピック・パラリンピックが、コロナ禍の中、無事開催され、日本中が熱気の渦に巻き込まれました。
 パラリンピックでは、草加市にゆかりのあるポッチャ日本代表高橋選手と峠田選手が、混合ペアBC3において見事銀メダルを獲得され、お二人の御活躍に勇気と感動をいただいたところでございます。
 また2月4日から2月20日閉会を迎えた北京オリンピックでは、日本選手団の皆さんの数々のすばらしい活躍によって、過去最多のメダル獲得という偉業につながりました。
 多くの競技が開催される中、中でも競技後、日本選手の元に他国の選手が駆け寄り、抱き合い、互いにチャレンジ精神をたたえ合う姿はとても印象的でした。
 オリンピックやパラリンピックは、多様性に富む、国籍や性別、宗教などが違う多くの人たちが集う大会です。オリンピックやパラリンピックと同様に、これからはこれまで以上に、人々の個性や能力を十分に発揮できる多様性を認め合う社会の実現が求められます。
 そこで、本市におきましても、多様性を尊重する社会において、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指していくため、様々な分野において必要な施策を積極的に実行していくことが重要となります。
 そこで、令和4年度の市政の取組に関し、分野別に順次質問をしてまいります。

 

<<以下、質問項目は抜粋しています>>

 

  新型コロナウイルス対応

 

質問(佐々木洋一議員)
 昨年、埼玉県に対して要望を行って以降、市と保健所の連携はどのように変わったのか。またそれにより、どういったメリットが生じているのかお示しください。

答弁(浅井昌志)
 市と保健所の連携についてでございますが、私を含め草加保健所管内4市の首長、副市長が埼玉県庁を訪問し、保健所と連携することについて申し入れを行った後、県との連携事業について、本市を含めた54の市町村が覚書を締結しております。
 この覚書により陽性者の個人情報の提供を受けることが可能となり、草加保健所と協力して陽性者の安否確認を行うなど、福祉的困難事例などの早期の解決につなげることができるようになっております。
 メリットといたしましては、自宅療養者の情報を事前に把握することで、療養中の困り事などに対し、本人の状況に応じた適切な支援をスムーズに行うことが可能になることと考えております。

質問(佐々木洋一議員)
 本市(草加市)では、昨年10月より自宅療養者支援チームを設立し、自宅療養者への支援として、食料や日用品の提供、パルスオキシメーターの貸し出しを行っていると思いますが、年明け以降の第6波において、自宅療養者に対するこれまでの対応内容と支援件数をお示しください。

答弁(浅井昌志)
 自宅療養者に対する支援につきましては、当初、災害用備蓄食を活用し、対応しておりました。
 しかしながら、自宅療養をされている方々の療養生活を支えるとともに御家族の生活支援を行うため、現在では、健康管理に必要となるパルスオキシメーターの宅配のほか、栄養バランスを踏まえた食料や同居者への感染を防ぐための衛生用品、オムツなどの世帯ごとの実情に対応した日用品を提供させていただいております。総支援数につきましては、2月20日時点において5,782件となっております。
 

 

  災害対策

 

質問(佐々木洋一議員)
 本市(草加市)の現在の防災備蓄品等の確保状況及び次年度に予定している防災備蓄品の強化等の予定があればお示しください。

答弁(浅井昌志)
 防災備蓄品の確保状況につきましては、避難所の収容人数を基準とし、備蓄食料として保存食やミルク、衛生用品としてオムツや生理用品、感染症対策としての間仕切りや消毒液、避難生活に必要となる毛布やトイレのほか、発電機や照明、救急・救助用具などを、各避難所の備蓄倉庫に保管しております。
 新年度につきましては、間仕切りやトイレ用テントなどの資器材の不足分の補充のほか、レトルト食品、保存水やミルクのほか、アルコール消毒液やオムツなどの保存期間を経過する備蓄品の入れ替えを予定しております。

質問(佐々木洋一議員)
 避難所の開設の際、現在のような気候の際は、避難所となる小・中学校体育館の室温は非常に低く、避難されてきた市民の皆様にとっては、厳しい環境となることが予想をされます。全・小中学校の体育館へのエアコン設置について、工事の概要と今後のスケジュールをお示しください。

答弁(浅井昌志)
 全小・中学校の体育館へのエアコン設置について、工事の概要と今後のスケジュールについてでございますが、屋内運動場へのエアコンを整備するとともに、出入口などの段差解消や車椅子用トイレの設置のほか、非常用電源、非常用照明、Wi-Fi設備の整備なども行い、新年度に、全ての小・中学校の屋内運動場で完了するように取り組んでまいります。

質問(佐々木洋一議員)
避難所の環境改善に加え、市民の皆様の安全のため、現在の老朽化した消防署を新たに建て替える予定とのことですが、消防署建て替えの概要と現状でのスケジュールをお示しください。

答弁(浅井昌志)
 消防署建て替えの概要についてでございますが、現在、草加八潮消防組合では、令和3年度から4年度にかけて、基本設計、実施設計に取り組んでおり、その概要としましては、まつばら綾瀬川公園南側公共用地の一部で、敷地面積が5,000㎡、消防庁舎の建築面積は1,200㎡、延床面積は3,900㎡となっております。
 スケジュールにつきましては、令和5年度から建設工事に着手し、令和7年度には供用を開始する予定と伺っております。

質問(佐々木洋一議員)
 災害時を含めたドローンの活用について、積極的に検討、推進していく必要があると思いますが、本市におけるドローン活用方法の概要についてお示しください。

答弁(浅井昌志)
 本市におけるドローン活用方法の概要につきましては、新年度を試行運用期間として、ドローンの試験導入を目的に、操作教育や制度の理解、運用ルールの作成等を実施します。
 スケジュールといたしましては、制度の理解や操縦の訓練などを実施し、職員操縦者の育成を行い、その後、ドローンを活用した運行を試行的に進めてまいります。
 試行運用期間においては、ドローンによって撮影した画像を、情報発信やシティプロモーションの一環として活用するなど、取組を行ってまいりたいと考えております。

質問(佐々木洋一議員)
 本市における子宮頸がんワクチン予防接種への取組について、その概要とスケジュール。また接種リスクに対する市の考え方をお示しください。

答弁(浅井昌志)
 子宮頸がんワクチン予防接種につきましては、これまで接種後の副反応の疑い等を考慮し、国の考え方に基づき積極的な接種勧奨は行っておりませんでしたが、国の審議会において検討を重ねた結果、来年度から、積極的な接種勧奨を行っていくとの国の方針が示されたところであります。
 それに従い、本市としましても、来年度から、子宮頸がんワクチンの接種対象者の方に対して、接種のために必要な予診票や国が作成するパンフレットなどを送付し、十分な説明を行った上で、積極的にワクチンの接種を促すことを考えております。
 また接種リスクにつきましては、国の審査会において、ワクチン接種後に一定程度の副反応は見られますが、それらは、「子宮頸がんワクチン独自の作用によるものとはいえない」との考え方が示されたことから、本市としましては、本ワクチンの接種希望者に対しまして、厚生労働省のリーフレットなどを用い、今後の積極的な接種勧奨について、国の考えなどを周知してまいります。
 

 

  ヤングケアラー支援、障がい者支援

 

質問(佐々木洋一議員)
 本市のヤングケアラーに対する支援について、現状の支援内容と今後の取組をお示しください。

答弁(浅井昌志)
 本市のヤングケアラーに対する支援についてでございますが、現在、ヤングケアラーに関する相談窓口などの情報を、チラシやホームページなどに掲載し、周知を行っております。
 今後は、コミュニティソーシャルワーカーや教育委員会などの関係機関と連携して、悩みを持った子どもや若者一人ひとりに寄り添った支援をさらに進めてまいります。

質問(佐々木洋一議員)
 障がい者支援への取組に対する課題として、障がいのある子どもの親が不安を抱える、親亡き後問題があります。親亡き後問題に対して、これまでどのような支援を行ってきたのか、その支援内容をお示しください。またそれらの支援に際し、課題等があれば併せてお示しください。

答弁(浅井昌志)
 親亡き後問題に対して行ってきた支援内容と課題等についてでございますが、総合相談窓口である草加市基幹相談支援センターや、相談支援事業所をはじめとした市内障害福祉サービス事業所など、地域の事業所が連携して支援を行う地域生活支援拠点等事業を活用して、包括的な支援に取り組んでおります。
 課題としましては、複雑化しているニーズへの対応や事業所間の意識の統一が図れていないこと、また障がいのある方の親亡き後の居住の場の支援につきましても、国は、基本的に障害者支援施設の整備を認めていない状況となっております。
 本市としましては、施設整備に向けて、令和2年度に、社会福祉施設エリア調査資料作成業務委託による調査を行うとともに、令和3年度には、障がい者の居住支援の実態やニーズの把握を行うアンケート調査を実施してまいりました。
 今後も引き続き、本市の実情に合った施設整備が具体化できるよう、積極的に検討を進めてまいりたいと考えております。
 

 

  まちづくり

 

質問(佐々木洋一議員)
 東埼玉道路周辺エリアにおける整備、検討状況について、現在の進捗と今後のスケジュールをお示しください。

答弁(浅井昌志)
 東埼玉道路周辺エリア整備検討状況とスケジュールについてでございますが、令和3年度に市街化調整区域の土地利用検討に係る方針を定め、庁内で共有を図ったところでございます。
令和4年度は、都市計画マスタープランの中間見直しをさらに進め、令和6年度の策定をめどに、必要な範囲の市街化区域への編入も含めた計画的な土地利用の検討を行ってまいります。

質問(佐々木洋一議員)
 新田駅東西口区画整理事業の進捗状況と事業予想、予算規模の変化についてお示しください。

答弁(浅井昌志)
 新田駅東西口の土地区画整理事業の進捗状況と事業予算規模の変化についてでございますが、令和3年度末の進捗としまして、新田駅東口土地区画整理事業につきましては、建物移転率約54.7%、道路整備率約35.4%を予定しております。
 また新田駅西口土地区画整理事業につきましては、建物移転率約43.9%、道路整備率約42.3%を予定しております。
 事業予算規模の変化についてでございますが、新田駅東口土地区画整理事業につきましては、平成26年3月の当初事業計画における総事業費は100億2,700万円でございましたが、過年度実績及び令和3年度以降の事業費を精査し、本年2月に総事業費を148億円とする変更を行ったものでございます。
 また新田駅西口土地区画整理事業につきましては、平成23年3月の当初事業計画における総事業費は80億7,316万1,000円で、現時点において変更は予定しておりませんが、今後、精査をしてまいります。
 

 

  市役所

 

質問(佐々木洋一議員)
 本市の新庁舎建設の工事スケジュールについて、現在の進捗状況と今後の予定をお示しください。

答弁(浅井昌志)
 新庁舎建設工事の進捗状況につきましては、現在、遅延回復のため、土曜祝日における工事を実施させていただき、令和5年5月の大型連休明けの仮オープンに向けて施工を進めております。
 また今後の予定につきましては、現在、地下駐車場の工事を進めており、新年度は、地上の鉄骨組立、各階床、内外装及び外構、植栽工事を行い、竣工を予定しております。

質問(佐々木洋一議員)
 新庁舎の建設に合わせ、来庁者の利便性を向上させる仕組みであるスマート窓口の準備を進めるとのことですが、このスマート窓口とはどのようなものなのか、その概要をお示しください。

答弁(浅井昌志)
 スマート窓口の概要についてでございますが、近年、先進的な取組を行う自治体において、デジタル技術を用いることで、窓口利用者の負担を減らす様々な仕組みが導入されており、これをスマート窓口と呼んでおります。
 本市で導入を予定している内容としましては、職員が申請書を作成することで、申請書記入の負担を減らす仕組み、各窓口の現在の混雑状況をウェブサイトでお知らせする仕組み、各窓口の混雑状況を基に、効率よく窓口を案内する仕組みなどで、複数の機能を組み合わせることにより、窓口を利用される方の利便性の向上を目指しております。
 

 

  市政運営を振り返って

 

質問(佐々木洋一議員)
 市長任期の最終年度を迎え、これまでの市政運営を振り返り、浅井市長が力を注いできた取組、またこれからの市政に対する思いを、市長御自身の言葉でお答えください。

答弁(浅井昌志)
 これまでの市政運営を振り返り、力を注いできた取組、またこれからの市政に対する思いについてでございます。
 私は、平成30年10月に市長として就任して以来、福祉、子育て、教育、まちの基盤整備など、職員とともに様々な取組を全力で行うとともに、「やさしさがあふれるまち 草加」をステートメントとして掲げ、市政運営に取り組んでまいりました。
 優しさは、1人だけで得ることができません。優しさは、人と人とがお互いを理解し、尊重することから生まれます。私は、この優しさの連鎖、つながりが、社会的連鎖として広がっていくことで、心豊かな、やさしさがあふれるまちの実現につながっていくものと考えております。
 私は、このような思いの下、人権尊重都市宣言の制定やパートナーシップ宣誓制度の創設、手話言語条例、障がいのある人のコミュニケーション条例の制定など、共生社会の実現に向けた様々な取組を着実に進めてまいりました。
 これからも、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指し、市民や事業者の皆様、そして市議会の皆様のお力添えをいただきながら、さらには、職員一丸となって「やさしさがあふれるまち 草加」、「快適都市-草加-」の実現に向け邁進してまいります。
 
 

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 草加市情報へ
にほんブログ村