朝の受け入れ時は全園児が同じ空間で遊ぶ。これも非常に危険だとわたしは思っている。
0歳児と3歳児が遊べるわけもなく、かたやヨチヨチフラフラ、かたや棒をぶん回して走り回る。
注意なんてきかない。
てか、3歳児にしてみりゃ注意されるなんて心外そのもの。3歳児の心の声。
「今は自由時間なんだろ?こちとら親に合わせて早起きさせられて、早くから預けられて、さらに0歳児に合わせて静かに遊べって?
ちゃんちゃらおかしいわい!ストレスたまるやろが!」
言葉が汚くてすみません。いや、でもホントそう思うわけですよ。就園前の年齢なら、まだお家で寝てる同じ歳の子もいるだろうに(それがいい悪いじゃなくて)ママと1日遊んだり好きなことをしている子もいるだろうに、親の時間に合わせて動かなくては行けない子供たち。
そこに園のルールを課すのは酷だと私は思うわけで。
と、まぁカオスな受け入れ時間帯は危険を回避するために赤子は保育士の近くに転がしておくしかない。
そうすると、見守りのおばあちゃんたちはどかっと座り込んで一歩も動かない。
赤子を見守るという大義名分の元に。
でもって、異臭がすると、
「あー、⚪︎⚪︎くん、出ちゃったみたいですぅ!!」
と大きな声で言う。
だからなんですかぁ?ですぅってなんやねん!
と言いたいのをこらえて「はーい、いまやりまーす」とマットを敷き、新聞紙を敷き、おむつとお尻拭きを出してる間に登園者の受け入れ&検温もし・・・。ひたすらチンゲルさんと私でバタバタする朝。
子供の尻拭いは大好きじゃないけど嫌じゃないし早く取り替えてあげたい。さっぱりしたオチリは可愛いもんだ。だがしかしよ、
おばあちゃんたちの時給が私と同じだったら許さんよ
心狭いかもだけど、座ってダラーっと赤子見てるだけっておかしい。不公平。
せめて、立てよ!立てないなら別の仕事を選べよって。
・・・とかいいながらも少しずつおばあちゃんたちとも話すようになり、聞いてもないことを教えてくれるようになった。
1人は無資格の残念なおばあさんなので残婆、もう1人は資格はあってそれなりに働くけどやたら陰口が多いので陰婆としておく。失礼は承知で。便宜上
陰婆は大量退職に乗っからなかった唯一の方。なので全てを見て来た方。テレビドラマならば
保育士は見た
の主役になれる方
大量退職についてチンゲルからは社長の傲慢さに嫌気がさして園長の呼びかけにみんな乗っかってやめたと聞いていた。
が、陰婆が言うには、ひどい保育士たちだったと。散歩に行って公園遊びのあと、子供を連れ帰り忘れて、近所の人が連れて来たことがあったとか、連絡なしに朝来ない人がいたとか。
ちょっと待て。公園に置き去りなんてさ、
重大事故やん
怖すぎる怖すぎる怖すぎる
でもその責任をとって辞めたわけではないらしく、社長と揉めて辞めたというのはチンゲルさんと一致していた。
この陰婆がやぜ辞めなかったのかは謎のまま。
そしてこの陰婆が今後私に様々な情報を、望んでもいないのにくれることになるのだった。
残婆もそのうちご登場するので乞うご期待