然りとて | 草潤ブログ

然りとて

水が昇る

傍らに銀の鯉を随えながら


水が昇る

背に凍てつきを鏤めながら


水が昇る

立ち竦む若葉の頬を優しく撫でながら


水が昇る

錆びついた蓮を無に還しながら



その流れに抗う術を僅かにも持たず

ただ呑み込まれるは


美しくも愚かな

七十億の祷り