大相撲、九州場所が幕を下ろしました。


相撲ファン歴20年を超えますが、五指に入る、心揺さぶられる場所でした。


優勝した阿炎関、思い切りのいい、らしさ溢れる相撲でした。おめでとうございます。きっと根は素直な、やんちゃ坊主なのでしょう。師匠の話におよんだときの、目に光るものに心打たれました。


そして、高安関。優勝にあと一歩、半歩まで迫りながら、何度も辛酸を嘗めてきました。決定戦では脳震盪も起こしてしまい、心配しました。それでも、三賞インタビューでは、「自分が弱い、稽古が足りない」「大関に戻りたい」など、力強く、前を向くコメントを聞かせてくれました。


もともと、中学生の頃に、若の里関のファンになり、その弟弟子に当たる稀勢の里関や、高安関を応援してきました。どの力士も正々堂々としており、ひたむきさに美学を感じます。


私はしがない英語学習者ですが、今年度の英検も含め、何度も挫折しそうになってきました。しかし、「諦めずに続ける」、という一点においてのみ、ブレずにやってこれました。


TOEICのスコアが伸びなかったり、英検の一級で何度も不合格になったりと、上手く行かないことのほうが、多かった気さえします。そのたびに、「自分の勉強が足りなかったんだ」「もっとレベルアップして次こそ」と、学習意欲に変換してきました。


今回も、何度もあと一歩で優勝を逃しながら、挑戦し続ける高安関の姿に、たいへん勇気づけられました。


何も挑戦していない人は、軽々しく、挑戦している人を冷やかしたりします。


しかし、目標に向かって努力している人は、失敗者を笑いません。むしろ、尊敬の念をいだきます。


高安関の姿に、努力し続ける尊さを確認させられました。優勝は逃しましたが、とても大切なことを学ばせてもらったと思っています。ついつい怠けがちな自分にとっては特に、背筋が伸びるような思いをさせられる、大きな意味を持つ場所でした。