模試を何度も解くことで、3ヶ月でTOEIC400点台から、700点台に上昇した私ですが、課題も浮き彫りになりました。
特にリーディングで痛感したのは、「この単語さえ分かれば読めるのに」という、単語力不足でした。模試を回数解いただけなので当たり前です。
しかし、当時の私は「前後からなんとなく推察できる」だとか、「音の雰囲気でニュアンスが分かる」だとか、まともな英語力もないくせに、都合よく単語の暗記から目を背け続けていました。
英語学習者にとってのゴッド、AtsueigoのAtsuさんが「単語帳と模試」と仰っていたのに、私は、面白みのある模試ばかりをやっていました。アホな私は、Atsuさんのお言葉を、素直に聞き入れてもいなかったのです。
その時使ったのがこちら↓
ド定番の、金フレですね。
TOEIC会場に行けば、教室内に必ず見直ししている受験生がいると言っても過言じゃないほど、おなじみの一冊です。場合によっては両隣が金フレ見ていることもあります。
TOEIC用の単語、“branch”が「枝」ではなく「支店」だとか、“balance”が“「残高」だとか、TOEIC頻出の意味で覚えられます。これを何周かしました。
個人的に考えるポイントは、「完璧に覚えてゆっくり」より「不完全でもスピーディーに何周も」ということです。最初は見て分かればいいので、スピード優先が効率的だと思います。
TOEICのいいところは、年に何回もあるので、「まだまだ先だからゆっくりやろう」ではなく、「やばい!もうすぐTOEICだ!」と、タイムハングリーな状態を作りやすいところだと思います。当時の私も、継続的に申し込むことで、モチベーションを維持できたのだと思います。
760点取ってから、さらに2ヶ月の間、模試と単語を繰り返しました。
リスニングは、やはり通勤時間を使って1日約2時間、リーディングは週に2〜3本くらいのペースを分割して、何周かしました。
多く感じるか少なく感じるかは、人それぞれだと思いますが、リーディングは一日にすると30分から1時間以内なので、私の場合は無理なくできたと思います。
単語帳は、スキマ時間を使ってパラパラ読んでいくだけなので、時間はどれくらい使っていたか、分かりません。スマホをいじるかわりに、単語帳を開く感覚です。ただし、発音が分からないものは、音声の確認をしました。
結果、初めて「塗り絵」なしで、テストを解き切ることができたのが、このときです。
最後の数分、数秒、時間に追われながら集中力が高まっていくのが、自分でも分かりました。ある種、快感です。
結果、875点に達しておりました。当時、自分でも信じられない高得点でした。単語がある程度頭に入っていたので、リーディングで「単語の意味を思い出す時間」という無駄が省けたのが大きかったと思います。
しかし、今から考えると、単語を模試練習より後に回したのは、愚策でした。いずれはやらなければならないことなので、本来なら勉強開始時に取り組むべきことでした。しかし、私に限らず、面倒で時間のかかることは、なるべく避けたいと思ってしまうのではないかとも想像します。単語学習については、またの機会に私なりののやり方や、考え方をお話したいと思います。
さて、私の場合は、
模試で慣れ(約3ヶ月)···400点台→700点台
単語、模試(約2ヶ月)···700点台→800点台
という順序で、半年ほどかかりましたが、単語を最初からやっていれば、もっと早く800点台に乗ったかも知れません。単語力不足を実感してからでないと、本腰を入れなかったので、結局は同じくらいかかったかもしれません。
ともかく、このテストの結果が、私を英語学習の世界に、さらに深く引き込んでいったのです。