2022年4月23日  @日本橋社会教育会館




昨年の「令和3年度NHK新人落語大賞」の大賞を審査員全員の満点で獲得した桂二葉さんの独演会に来ました。その前年の同コンクールにも出場されていて、その時の放送を見て「ああ、この人はダメだ」と思っていたのですが、そして、私は去年の放送は身損ねたのですが、1年で大化けしたようです。今夜は受賞された演目「天狗刺し」も演られるそうなので、腕前を確かめに来ました。


先ずは「天狗刺し」。東京ではあまり聞けない噺。今夜はフルサイズの口演だったが、ちょっと出来は良くなかった。コンテストではテレビサイズの短縮版なので、それが功を奏したのかも。


2席目は「上燗屋」。こちらは演り慣れているのか、とても良い出来で、上方落語ならでは会話の交差が面白い。テンポの良いマクラも面白く、関西弁を武器にテレビやラジオで人気者になりそうな予感がする。


中入り後は演台を外して「佐々木政談」。東京でも演じられるが、元々、上方の噺なので、また、二葉さんの声質が子供の声に合っているので、とても自然に入って来る。これはとても良かった。