今年最後の落語会はコロナ禍で延期になった3月の振替公演。振替公演はもう1回、5月分が年明けにある。今年の公演が積み残ってしまったので、来年のP-CAN は1回回数が減って5回公演。その年間通しチケット(フリーパス券)を公演前に購入。本当に興行界には厳しい1年であったので、主催者さんに深く感謝の意を表したいと思います。





さて、開演するとこの会には珍しく前座のお囃子が鳴り、林家扇さんが登場。今朝一番で電話があり、開口一番をぴっかり☆さんから頼まれたとのこと。「歯ンデレラ」を口演し、ぴっかり☆さんに繋ぎました。ぴっかり☆によると最近、扇さんが元気がないそうで、心配して声をかけたようです。この会には開口一番がないので特別に出番を作った優しさが滲み出ていました。そして、一席目は扇さんの兄弟子である木久蔵師匠から習った「幇間腹」。滑稽噺を楽しく演じて中入りになりました。扇さんは勿論、二つ目だし、まくらも噺もしっかりしているので、ある意味、二人会であり、ちょっと得した気分になりました。

中入り後は「扇ちゃんのお悩み相談コーナー」という体でトークコーナー。扇さん曰く、そんなに落ち込んでないと。しかし、明けると厄年らしく、体調面が微妙な時期なのかも知れない。一旦、二人が捌けて、扇さんが前座役で三味線をセットすると、いつもの三味線のコーナーが始まりました。ぴっかり☆さんは余芸としてなんとかしたいらしい。声も良く、歌も上手なので三味線の音が良くなると立派な芸になるとは思いますが...
ニ席目は個人的にまだクリスマスが続いていると言うことで「宗論」。これは完全に自分のものにしている噺で安心して聴ける。

ぴっかり☆さんと扇さんにリモートでお見送りされて今年の落語は終了しました。